マウント・シャスタの山麓でキャンプした時の続きです。

Lake Siskiyou Camp Resortでの4泊5日の滞在中、基本的に子供達はキャンプサイト近くのLake Siskiyou で遊ぶのが楽しいようで、他に足を伸ばす必要もなかったのでしょうが、せっかくだからと大人の意見で、少し足を伸ばしてMacArthur Burney Fallsに子供達を連れて行きました。

ここは、MacArthur-Burney Falls Memorial State Parkという州立公園にありまして、一説ではCaliforniaで一番美しい滝と言われているそうです。

この州立公園のキャンプ場はコロナのため閉鎖されていたものの、州立公園自体はオープンしていて滝を眺めることができました。

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思い返すと、この州立公園で以前キャンプしたことがありました。その時の記事はこちら

また、キャンプ中に、前回 Castle Cragsでキャンプした際に立ち寄ったCastle Creekにも再び足を運びました。Lake Siskiyouよりも水は澄んでいるし、流れがあるとまた違った楽しみができます。Lake Siskiyou Camp Resortからも20分程度とほど近く、Castle Crags州立公園は完全閉鎖されていただけに、Castle Creekには人は皆無でほぼ完全貸し切り状態でした。

実は、Castle Creekに行かなくとも近くに同じような小川がありそうなことを見つけていたので、そちらにも足を伸ばしてみました。それはLake Siskiyouに流れ込むSacramento Riverでして、地図で見ると、Castle Creekのように綺麗な渓流のように見え、車でも簡単にアクセスできそうだったのです。

そこで、実際に行ってみたのですが、確かに綺麗な渓流なのですが、水量が少なめで、全体的に流れが緩いため、川底の石に苔が生えて滑りやすかったのが難点でした。

これならCastle Creekの方が楽しく遊べるねということになり、そちらに向かったのでした。

さて、最終日。ベイエリアに向かう途中にLake Shasta Cavernsという鍾乳洞に立ち寄ることにしました。ここは5号線沿いに看板が出ていて以前から気になっていたところです。

ネットでチケットが買えるので、当日チケットを買おうとしたら、当日券はネットでは買えないことが判明。そこで電話してみたのですが、当日券は現地で空きがあれば買えるが電話予約もできないとのことでした。

ツアーは夏の間は30分おきに出ているし、平日だから空いているだろうと思って現地に向かいました。5号線を降りて、どこまで続くのかと思われる細いクネクネ山道をどんどん下ります。すると、広い駐車場と立派な建物が現れました。現地には、正午頃に到着。

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ここには土産やスナック、ドリンク、そしてチケットが買える売店があります。早速、チケット手配を試みたところ、1時のツアーに参加できることになりました。

ツアー開始の15分前(12:45)集合なので、多少時間があります。そこで、ここで食事することに。ピザとホットドックを買って、外のピクニックテーブルで食事をし、トイレも済ませます(綺麗な水洗トイレ完備)。

12:45になったので、この売店のある建物の奥のテラスから外に出ます。

実はこのツアー、鍾乳洞も楽しいのですが、そこに到達するまでの道中もなかなか楽しいのです。

テラスに出たら、そこから続く坂道を歩いて下りShasta Lakeの湖畔に降ります。この道、最初は階段やスロープが完備されているものの途中から未舗装路です。湖畔まで降りると、そこには船が接岸されており、チケットを見せて乗船。そして、Shasta Lakeの対岸まで移動します。

乗船時間は15分程度ですが、湖上の風が心地よく快適。この船は100人以上乗れるそうですが、今回は30人程度の乗船。コロナのため人数を減らしているようです。

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対岸に着いたら、今度は小型のバスに乗ります。30人のツアー客はここでバス2台に分乗したので一台に15人程度が乗車します。席をひとつ飛ばしにできる程度の人数でした。

バスは車一台通れる程度の細い山道をどんどん上ります。はじめは木々に囲まれた森の中ですが、高度が上がるにつれてLake Shastaを見下ろせるようになります。ドライバーの解説では、湖面から240m程度あがるそうです。進行方向右手に湖が眺められるので、お勧めは右側席(当然、帰りは左側が湖が眺められる席)。途中、崖崩れした箇所を横切るのですが、そこは何も遮るものなくスパッと切れ落ちて崖下に湖が眺められます。僕たちのドライバーは写真撮影用にとそこで少し止まってくれました。

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バスは15分程度で目的地に到着。簡単な建物とトイレ、そして自販機がありました。ここからいよいよ鍾乳洞に入ります。

鍾乳洞はツアーガイドに率いられての見学です。同じバスに乗っていた15人がひとりのツアーガイドに率いられます。

鍾乳洞の入口は岩壁に取り付けられた重厚な扉。こんな岩山の中に鍾乳洞があるのが信じられません。ツアーガイドが扉を開けて中に入ります。手掘りしたような小さなトンネルを進むと突然に空間が開け、そして、そこには悠久の時を経て自然が作り出した彫刻芸術が飾られています。

ツアーガイドも当然博識で、鍾乳洞のなりたちやフォーマーションの違いなどを丁寧に説明してくれます。

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正直、鍾乳洞はそれほど大きくないだろうと思っていたのですが、そんなことはなく、いくつもの大きな部屋に分かれていました。途中、80段ほどの階段を登ったり、急な階段があったりと、なかなか体力を要します。

鍾乳洞の中は外部よりは気温が低いものの、寒いほどではなく、Tシャツ一枚で十分でした。また、水の持ち込みはOKながら、水以外のドリンクは持ち込み禁止。食べ物も持ち込み禁止でした。

鍾乳洞見学は実質1時間程度で、出口は入口よりも格段に高い山の上でした。ここから階段を降りて入口付近の建物まで歩いております。ここもまた長い階段でした。

このあたりは、化石も多々出土しているそうで、歩いて降りる間に周りの岩肌にいくつかの化石を見つけることができました。

鍾乳洞そのものの見学は1時間ながら、船とバスの時間を合わせると、合計2時間程度かかるツアーとなりましたが、船やバスに乗るのもまた楽しく、中身の濃い鍾乳洞ツアーとなりました。

僕は以前にMammoth Cave National Parkに行ったことがあるので、正直、今回の鍾乳洞ツアーはショボショボだろうな…ってタカをくくっていたのだけれど、充分に満喫できる内容でした。

以下、この鍾乳洞に行く人向けの情報をまとめておきます。

  • オンラインチケットは翌日かそれより先のチケットが購入可能で、当日分は購入不可
  • 当日券は現地でFirst Come First Servedになるため、繁忙期は事前購入をお勧め
  • 少なくとも僕が行った夏の間はTシャツ一枚で鍾乳洞に入っても寒くなかった(上着など不要)
  • このツアーは結構歩くので歩きやすい靴がお勧め
  • 鍾乳洞には水は持ち込めるが、ジュースや食べ物の持ち込みは禁止。水は忘れずに持っていくべき
  • バックパックなどの持ち込みはガイドはお勧めしていなかった
  • ヘッドライトや懐中電灯などは不要(照明は十分にある)
  • 行きのバスでは、右側席が眺めが良いのでお勧め
  • 結構歩くので小さい子供連れだと抱っこする覚悟が必要(ぴろ太郎が怖がったので、抱っこしていた)
  • 今回、僕が歩いたコースはストローラーや車椅子では無理。もしかしたら、一部アクセスできるエリアがあってそこだけ見学というのはできるのかもしれないが詳細不明。
  • 鍾乳洞ツアーは通年オープンしているが、スケジュールは季節によって異なるのでWebで事前確認すること
  • 売店ではスナックとして、ピザ、ホットドッグ、ナチョス程度は売っていたが数に限りがあるため期待は禁物
  • また売店ではペットボトルの水やスポーツドリンクは売っていたが、ソーダー類はファストフード店にあるようなディスペンサーから注ぐタイプしかなかった(個人的に、あれって美味しくないと思うのだけど)

Lake Shasta Caverns

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2020年8月17日(月) 21:08