やっぱり半年以上も水面下に潜っていると気がおかしくなる。仕事に忙殺された半年間。頭がおかしくなる。人間の幅も広がらない。仕事のための人生なのか。そんな状況に陥ってきた自分に気づき、先週からランチの時間は何とか時間をつくって友達に会ってもらうことに決めた。* * * * *1年ぶりに再会した、以前の会社の同僚である香港出身のA。同世代で、とても気の合う同僚だ。近況を報告する。ここ数ヶ月、毎晩のように深夜まで会社で仕事をしていること。また、ここ1ヶ月は時差の都合から午前2時から顧客と電話会議を行っていたこと。午前3時半に終わり、朝9時には出社して働いていたこと。週末も電話会議で全く休んだ気がしないこと。サンフランシスコに気晴らしに行ってもひっきりなしにかかる電話。4週間に1回の海外出張。僕が働いている会社、それはシリコンバレーでも1位、2位を争う位死ぬほど働く会社で有名な会社である。これが僕の数ヶ月の生活だった。Aは僕の話を聞いて一言。"Get a life, man..."その通りだと思った。Aは続ける。"I am not telling you not to work hard, but just find the balance point." "Maybe we can have a cup of coffee at Starbucks some afternoon during weekend.....just enjoy." Aに感謝した。AはITサポートをメインとしており、最近引退した同僚の話を聞かせてくれた。30年以上も勤務して蓄積してきたFileやDataを、AがDeleteするのに数秒しかかからなかったという。Aは"How do you feel?"と問う。引退した同僚は言う。"I guess human is not meant to born just to work..."とにかくEnjoyしろ、とAは教えてくれた。* * * * *別の日に、時間をつくってお会いして下さったのは僕が尊敬する先輩Bさんである。緊急のMeetingが入り、約束の時間が1時間ずれこんでしまっても、Bさんは僕を快く迎えてくれた。Bさんは午後一のMeetingをCancelしてまで僕を快く待ってくれた。Bさんは僕の体と精神状態をいつも気遣ってくれる。「○○君、体は大丈夫ですか?」大先輩である。本当に心が落ち着く方である。Bさんはこんな僕の精神状態を察知し、忙しい中、MeetingをCancelしてまで2時間近くもお付き合いして下さった。僕がどんな半年を送っていたか、怒涛のように僕の口から出てくる仕事(や愚痴)の話も、Bさんはじっくりと耳を傾けてくれた。Lunchが終わり、会社に戻ると、かなりすっきりしていた自分がいた。Bさんはいつも僕をすっきりさせて下さる、そんな偉大な方である。* * * * *その翌日、時間をつくってお会いしてくださったのは、僕が尊敬するCさんである。Cさんと久しぶりにお会いした途端、Cさんは「おー、○○君の笑顔をみて安心したよ」と言って下さった。僕もそれを聞いて途端にほっとした。Lunchで近況を報告する。僕は今まで業界でSurviveすることを念頭において仕事をしてきたが、今勤務する会社は社内でSurviveすること自体がとても大変であることを伝えると、Cさんは、次のようにAdviceしてくれた。「社内でSurviveするのが大変な会社というのは確かに鍛えられるかもしれないけど、同時に社内でSurviveする術を磨くだけで、気がつくと井の中の蛙になる可能性があるから、それは気をつけるといいよ」Lunch中に様々なAdviceを頂いた後、Cさんの事務所に立ち寄る。そこは日系企業時代にとても懇意にして頂いていた当時の最大顧客の一つである事務所である。1年半前にその競合に転職してしまったので、当時の方々となかなか会う機会がなかったが、CさんにEscortして頂いて事務所内を歩くと、懐かしい顔に次から次へと再会した。「Hey, ○○! How have you been?!」皆とても暖かく迎えてくれたのが最高にうれしかった。当時、とても懇意にして下さっていた時期と何ら変わらずに迎えてくれた。業界では今は僕が顧客サイドになっているが、皆、昔と変わらない笑顔で、立場も何も気にせずに、友達として迎えてくれたのが最高に嬉しかった。あの頃を思い出す。毎日必死に戦い、忙しいながらもLifeをEnjoyしていた時代。金曜日の午後、事務所に流れるゆったりとした時間。今は仕事に追いまくられ、自分を見失いかけていた自分に気づかされた。Cさんは言う。僕はまだ若く今は自己投資をすべき時であり、今の会社は僕を鍛えるには良い環境である。○○君だったらあと5年は走れる。頑張れ!えー!あと5年も走リ続けるのですか!とりあえず5月のGWに休ませてくださいよ!と笑いながら、CさんとのLunchに別れを告げた。金曜日の午後、ゆったりとした時間。自分を見つめさせてくださった。A,Bさん、Cさん、ありがとうございました。頑張ります。
投稿者: シリコンバレー発 脱藩組の挑戦 投稿日時: 2006年3月26日(日) 19:02- 参照(718)
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