他のお野菜は兎も角、カリフォルニアに住んでいらっしゃる方はトマトを育てたことが一度はあるのではないでしょうか。 それだけトマトは簡単に育ち、家庭菜園でできたトマトの味はファーマーズマーケットのトマトの比にもならないくらい甘くて美味しいです。 キュウリも間違いなく美味しいですね。ところが葉のお野菜は結構難しいということが分かってきました。去年の秋に植えたiceberg lettuce(結球種のレタス)は葉がとても肉厚で家族は市販のレタスと味が全然違うと言って感激しておりました。 本当にこれはiceberg lettuceなのかというくらいに味が違うのです。そして最近食べているほうれん草。 これが反対に不味いのですよ。 茹でても生でも苦味が強くて美味しくないのです。 でこの苦味は一体なんだろうと思って検索すると、どうも土中の硝酸態窒素が多過ぎて葉に含有されるシュウ酸、硝酸が高くなったためらしい。 私の畑は(畑と言うほどのものではないのですが)化学肥料は使わず、自分で作った腐葉土と鶏糞です。 一応有機栽培のつもりなのでこれで安心かと思っていたら、「硝酸含量には追肥の影響が大きく、追肥により硝酸含有量は上昇する。また遮光により著しく増加する。」と書かれてあるではありませんか。 全て心当たりがあります。
調べると鶏糞、牛糞はとても硝酸態窒素が多いと書かれてあります。 しかも3週間ほど前に鶏糞で追肥をしたのです!!! もっと葉が大きくなるようにと思って。 しかももっと当たっている事は、最近お天気が悪くて日照不足でした。 全ての条件が重なってこの苦いシュウ酸、硝酸たっぷりのほうれん草ができたのですね!シュウ酸を多くとると体内に結石ができることはよく知られていることですが、硝酸を沢山とると体内で亜硝酸態窒素に還元され酸素欠乏症をおこしたり、アミノ酸と結合して発ガン性物質のニトロソアミンを生じるなんてことは聞いたこともありませんでした。 そうそう、ほうれん草は気温が高くなってもシュウ酸、硝酸が増加するそうです。 葉野菜の栽培がこんなに奥の深いものであるとは知りませんでした。3年前に作った春キャベツは信じられないくらいに甘くて美味しくて、味をしめて夏にも植えたのですがこれが何とまぁ~不味いことといったら。 季節外れの不味いお野菜は味の他に、含まれる成分にも色々な問題があるのだなぁと思ったことでした。
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