JBC BBQ!
7年ぶりにJBC夏のBBQイベントに参加予定です。みなさまに会えるのを楽しみにしています。
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何を今さらみたいな話ですが、先日店で日米の違いについての話があり、日本の社会の問題点は何かと問われ、つい言ってしまったのが、いつでも解雇できるかできないかではないかということ。結論は変わらないのですが、いきなりそれでは短絡的できつく聞こえてしまったかも知れないので、ここでちょっとだけ補足しておきたいと思います。言いたかったことはつまり、適材適所が大事だということ、これに尽きます。やりたくもないことや不得意なことを仕事にしていても、最高の成果は出ないし、会社側も従業員側もストレスが溜まるばかりです。そんな状況を、「雇用は守らなければ」という理由だけで続けていくのは双方にとって不幸でしかないし、いわゆる「生産性の向上」を妨げる最大の原因にしかならないと思うのです。どんな理由であれミスマッチが起きているならば、それを無理して続けるよりも、別の道を探る方が双方にとってハッピーな結果になる可能性が高いのではないでしょうか。アメリカ(というか私が知っているのはシリコンバレーエリアだけですが)ではなぜ、解雇が日常茶飯事に起きても大丈夫なのか、それは(すべてとは言いませんが)多くの場合、別の受け皿があるからです。そして何回でも自分を試せるからです。新卒での就職に対する拘りはなく、というかそもそも新卒一括採用のような概念すらなく、いわゆる通年採用で、求人ポジションが出た時に新卒か中途かに関係なく、必要な人材を探して採用するというシステムなので、人材の流動性があります。
日米の3社で、会社員/サラリーマンを30年近くやりました。もうだいぶ昔のことになったので、覚えている限りで、私の給料がどんな感じだったか、ご参考までに記しておきます。大学院修士を終えて就職した1989年、初任給は確か16万8千円/月とかだったように思います。安いですね~笑。ただバブル期だったこともありますが、一応初年度からボーナスが5か月くらい出て、年収としては300万円弱程度だったように思います。そんなでも独身の暮らしはなんとかなりました。2000年にカリフォルニアの共同研究先ベンチャーに出向となりましたが、この頃は管理職(主任研究員)まであともうちょっとという感じの中堅研究員で、年収にすると750-800万円あたりだったと思います(妻と子供二人あり)。ただ日本(町田)にいた時は3LDKの社宅に1万5千円/月くらいの社宅費で住んでいたので、福利厚生費を考えれば実質は900百万相当くらいだったのかな。その翌年カリフォルニア/シリコンバレーのベンチャーにSeniorScientistとして転職しましたが、そこでの初任給は94,000ドル/年でした。この頃は1ドル120円くらいだったので、円換算すれば1,100万円くらいでしょうか。でもアメリカでは社宅などないし、SFベイエリアのリビングコストは当時から結構高かったので、ゆとりはあまり感じませんでした。2003年に創業間もないAnacorというスタートアップに転職した際の給料は、ちょうど10万ドルになりました。医療保険などの福利厚生も相当充実していました。ちなみにこの当時のCEOの年俸は30万ドル、VP(Vice President)は20-30万ドルくらいでした。
こちらのイベントにご招待いただき、ちょこっとお話しさせていただくことになりました。
みちのくアカデミア発スタートアップ共創プラットフォーム(MASP)Kickoff 2024
ここ数年テレビのニュースで、年末の会社の忘年会の是非について取り上げられているのを見ます。忘年会参加は業務なのか、残業代は出るのか、そうじゃないのなら参加したくないといった街頭インタビューの映像が流れます。そういう時代の流れだよな~と思います。解決策になるかどうかはわかりませんが、私がアメリカ時代に体験した忘年会(ホリデーパーティー)について紹介しようかなと思いました。アメリカのベンチャーでも、年末くらいはホリデーパーティーという形で飲み会を企画することが多いです。創薬のスタートアップですから当然売り上げはなく、資金はVCなどからの出資金ですが、福利厚生の一環として少なくとも年1回はイベントが組まれました。シルクドソレイユのVIPチケット(専用テントでお洒落なオードブルとフリードリンクを楽しんだ後、最前列でショーを楽しむ)とか、サンフランシスコベイのクルーズディナーとか、Exploratoriumという科学博物館みたいなところを借り切ってのパーティーとか、とてもセンスのいい企画が多かったです。費用はパートナー1名(配偶者でもそうでなくても誰でもOK)含めてすべて会社持ちでしたし、参加不参加は各自の自由。もちろんその間、上司とか部下とかの気遣いもありません。例えばですが、こういう形ならば、社員間の親睦を深めながらその後の仕事を円滑に進める、ひいては生産性向上の原動力になるのかもな~と思います。日本企業のみなさま、いかがでしょうか?
Anacor由来のbenzoxaborole骨格から、3剤目の医薬品が生まれそうです。
Acoziboroleという化合物です。

HAT (Human African Trypanpsomiasis:アフリカ睡眠病)の治療薬としての、本剤のPhase2/3のデータが公表されました。この病気はlate stageになると昏睡から死に至る難病で、late stageには有効な治療薬がありません。これに対して、たった一度経口で服用するだけで、何と95%が治癒するという驚くべき効果が認められました。
アフリカなどの貧困地域を中心に蔓延する、寄生虫による感染症で、当然ながら医療が十分に行き届いていない場合が多いです。Neglected diseaseと言われる所以でもあります。ですから、錠剤を1回飲むだけで治るというのはまさに願ってもない画期的な治療薬となる可能性があります。認可されればホウ素による新たなイノベーションといってもよいと思います!
もう1年以上前になるのですが、何度目かの緊急事態宣言による飲食店の休業中、ケムステーションというサイトのケムステVシンポというイベントに招待いただき、話をしました。内容は、リクエストに応じて店でやっているプレゼンと同じようなもので、Q&A含めて30分くらいです。こちらで紹介するのを忘れてましたので、今さらですが一応載せておきます。
今月(2022年9月)になって新しい論文が出ましたが、おそらくこれが最後になるのではないかと思われますので、これまでのpublicationを記しておきます。全部で35報になりました。
Anacor関連が25報。それらのうち18報で共著者となった元同僚で同い年のケミスト、YK Zhangが今月他界されました。彼への追悼の思いも込めて。
(1) Padilla,A. M.; Wang, W.; Akama, T.; Carter, D. S.; Easom, E.; Freund, Y.;Halladay, J. S.; Liu, Y.; Hamer, S. A.; Hodo, C. L.; Wilkerson, G. K.; Orr, D.;White, B.; George, A.; Shen, H.; Jin, Y.; Wang, M. .; Tse, S.; Jacobs, R. T.;Tarleton, R. Discovery of an orallyactive benzoxaborole prodrug effective in the treatment of Chagas disease innon-human primates. Nat. Microbiol. 2022, https://doi.org/10.1038/s41564-022-01211-y
(2) Akama, T.; Freund, Y. R.; Berry,P. W.; Carter, D. S.; Easom, E. E.; Jarnagin ,K.; Lunde, C. S.; Plattner, J.J.; Rock, F.; Stefanakis, R.; Ficher, C.; Bulman, C. A.; Lim, K. C.; Suzuki, B.M.; Tricoche, N.; Mansour, A.; DiCosty, U.; McCall, S.; McCall, B. C. J. W.;McKerrow, J.; Hubner, M. P.; Specht, S.; Hoerauf ,A.; Lustigman, S.; Sakanari,J. A.; Jacobs, R. T. Macrofilaricidal Benzimidazole−BenzoxaboroleHybrids as an Approach to the Treatment of River Blindness: Part 1. AmideLinked Analog. ACS Infect. Dis. 2020, 6, 173-179.
(3) Carter,D. S.; Jacobs, R. T.; Freund, Y. R.; Berry, P. W.; Akama, T.; Easom, E. E.; Jarnagin ,K.; Lunde, C. S.; Rock, F.;Stefanakis, R.; McKerrow, J.; Ficher, C.; Bulman, C. A.; Lim, K. C.; Suzuki, B.M.; Tricoche, N.; Sakanari, J. A.; Lustigman, S.; Plattner, J. J. MacrofilaricidalBenzimidazole−BenzoxaboroleHybrids as an Approach to the Treatment of River Blindness: Part 2. KetoneLinked Analog. ACS Infect. Dis. 2020, 6, 180-185.