今日(正確には昨日)、うちの部署でお別れパーティーがあった。部署の古株のJさんが会社を辞める。転職先はなんと(いや、「やっぱり」)、Googleである。HPには26年勤めたそうで、「もうやることはすべてやった」という感じなのかとも思った。しかし、ある別件筋から得た情報では、「何年か前からスカウトしていた」らしい。つまり長い時間をかけたヘッドハンティングだったようだ。まあでも、こんなことになっても感情的にならず「あっちに行ってもがんばってね」と笑顔で言うのが、シリコンバレー流。会社のそばのレストランで昼食をとり、最後に部署のマネージャーと本人がスピーチをした。マネージャーの送辞は「彼とはいろいろな形で一緒に仕事をした」と思い出を述べたあと、「近くで働いているわけだし、どこかで会える。また一緒に働く機会があるかも知れない」と締めくくった。彼が帰ってくることはない。こういう時に使う定番の社交辞令である。ところが、そこである人が聞いた。Do you plan to google as well?日本語にしたら「あんたもGoogleに行くつもりなのかい?」という感じだろうか。場内は大爆笑となった。「google」という動詞は、「Googleで検索すること」という意味で使われる。日本語では「ググる」というヤツ。しかしシリコンバレーのあるところでは「Googleに転職する」という意味で使われているのだった。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2008年9月27日(土) 02:51