最初、カルガリーのダウンタウンのストリート名にはかなり騙されました。ダウンタウンは基本的にストリート名として番号がつけられています。1st, 2nd..といった具合です。これはサンフランシスコも同じ(もっともサンフランシスコは番号のストリートは少ないけど)。ところが、最初どうにも腑に落ちないことがあったんです。カルガリーのダウンタウンは綺麗に碁盤の目のように整備されています。たとえば、ある道をまっすぐ走っているとしますよね。交差点にさしかかり、交差しているストリート名が 2nd だったとします。なのに、それからしばらく行くと、またもや 2nd と交差する。んん?どうなっているんだ?多分、賢い方は、2nd Street と 2nd Avenue があるんでしょ!と思うかも知れません。確かに、カルガリーのダウンタウンには、N-th Streetと N-th Avenueがあります。でも、地図を見ると明らかなように、Streetは南北の道、Avenueは東西の道とはっきりと分かれています。もっと具体的に言うと、僕が6th Ave.を西へ運転していると、1st Streetと交差し、そのまたすぐ次に、再び1st Streetと交差する…というなんとも奇怪な現象と遭遇したのです。一度車を停めて、地図とにらめっこしてやっとある法則に気づきました。カルガリーの街の中央部には、 o 東西に流れるボウ川 o 南北に走るCentre Streetがあります。この2つの線によって区分けられる4つの面にそれぞれ東西南北を使った名前がつけられています (N.E., N.W., S.E., S.W. の 4つ)そして、ストリート名には、Centre Streetやボウ川に近い方から、1st, 2nd, ... と順に番号がつけられていきます。東西に走るのはStreet、南北に走るのがAvenueです。ストリート名には、その面の名前も付加されます(2nd Avenue N.E.といった感じ)。するとどういうことが起きるのかというと、Centre Streetと平行して走る1ブロック離れたストリートは、1st Streetです。でも、4つの面があるので、 1st Street N.E. 1st Street N.W. 1st Street S.E. 1st Street S.W."1st Street"でも、以上の4つの異なるストリートが存在するわけです。同様のことがAvenueにもいえます。なので、"1st" を持つとおりはダウンタウンには、8つあることになります。最初は、番号だけを追いかけていたんですが、StreetとAvenueがあることにほどなく気づきました。ところが、N.E. や N.W. といった面があることにはまったく気づかなかったんです。アメリカ領事館の住所にも、 615 Macleod Trail S.E., Room 1000, Calgaryとあるのですが(ここのとおりは例外的に番号ではない)、最初は、このS.E.が取るに足らない何か(建物の名前とか)を表すものだろうと思っていました。でも、South Eastってことだったんですね!
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