オレンジ郡はガーデナの寿司屋、勘八へ足を運ぶ。なんでも東京・銀座にある老舗寿司屋・勘八の姉妹店なのだとか。その店は知らないけれど、銀座にある寿司屋の姉妹店とあってはきっと美味いに違いない。と、勝手に期待も高まる。店舗はオレンジ郡の店らしく、大きなモールの中にある。すぐ隣には、焼き鳥が美味いという噂の鳥松という店が。どちらに行くか非常に迷ったのだけれど、今回は寿司を選択して勘八のドアを叩くことに。店に入ったのは、午後6時頃。店に足を踏み入れて、まず目に飛び込んできたのは、これぞ日本の寿司屋といった風景。白木の美しい寿司カウンター(まだ時間が早かったので客が少なかった)。テーブル席は仕切りで区切られ、その奥には畳の小上がり席。寿司カウンターの向こうでは、ピシッと折り目のついた純白の服に身を包んだいかにもな3名の寿司シェフが威勢良く「いらっしゃいませー」と迎えてくれた。店内に飾られた装飾品も、どこぞの寿司屋にあるようなエセ日本のものとはちょいと違う。893さんの背中にでも彫られていそうな鯉が泳ぐ絵やら、戦国絵巻から飛び出した合戦の絵やら、銀座から店を持ってきましたと言っても信じてしまう。ウエイトレスを含めてスタッフも全員が日本人。これは期待ができそうだ。カウンター席は1/3しかお客がいなかったけれど、空いている席はどれも予約済の札が置いてあった。ウエイトレスに案内されてテーブル席に着く。まずはビールでのどを潤し、前菜として、アンキモ、茶碗蒸し、サーモンスキンサラダをオーダー。どれも非常に美味しい。特に、ゆずの香りが彩りを添える茶碗蒸しの上品で控えめな味は絶品。ベイエリアでも茶碗蒸しは食べられるけど、ここの茶碗蒸しにはかなわない。これは寿司も期待できそうだ!と寿司はお任せをオーダー。大皿に盛られて出てきた寿司は見た目も美しく、ギョクには店の焼印まで押され、期待は最高潮に達する。では、つつしんで、サバから手をつけます。ふむ・・・普通だ。なんだか、ネタに潤いがやや少ないように感じられる。サバだけにサバサバしているって訳でもないだろうけど、回転寿司で何周か回ってきたネタのよう。ウニも丸秀のウニケース(L.A.にあるウニ屋さんでめちゃくちゃ美味いのだ)が陳列していたのを見ていただけに、期待していたけど、これもまったく普通。まずくはないし、美味しいかどうかと聞かれたら美味しい部類に入るけど、この程度ならベイエリアでも食せる。あーあー、なんだか期待しすぎちゃっただけに残念。店のつくりと前菜はすばらしかったけど、寿司そのものは普通でした。それと、この店、日本酒の品揃えは5,6種類ほどしかない。今までに、ロス、オレンジ郡界隈の、日本人コミュで評判の寿司屋を3軒ほど回ったけれど、日本酒が揃っている店は少ない。でも、こういう店ってやっぱりカウンター席とテーブル席で違いがあったりするのだろうか?我々が食事している間に、日本人の常連と見られるお客さんは次々入ってカウンター席を埋めていったのを見ると、やはりこの界隈の日本人には親しまれている様子。馴染みになったら同じネタでも美味いところを出してくれるのかな。そんな気もする。ちなみに雰囲気がすばらしい割には、お値段はそんなに高くない。寿司のお任せが$30ちょっとでした。良心的です。Kanpachi1425 W. Artesia Blvd. #27Gardena, CA 90248 冒頭の写真はL.A.の情報サイトLightHouseさんのKanpachiの紹介記事へのリンクです

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2007年5月14日(月) 03:38