4月1日(金)
Kanab滞在2日目
この日も昨日同様に朝からThe Waveの抽選会場に行きました。
抽選にエントリした応募エントリ数は55。パーミッション取得希望者総数は130人。
この日の僕の番号は、48でした。

抽選1回目

ガラガラ…  コトン

最初の当選番号は、42番!

42番は2人組でした。

抽選2回目

ガラガラ…  コトン

当選番号は、33番!

こちらも2人組。

抽選3回目

ガラガラ…  コトン

当選番号は、44番!

こちらも2人組。

今日は昨日と違って、少人数グループがあたっています。なので、抽選回数も増えています。

さぁ、だんだんと緊張してきましたよ。

抽選4回目

ガラガラ…  コトン

当選番号は、31番!

31番は単身でした。

今までに7人が当選。残りシートは3つです。

抽選5回目

ガラガラ…  コトン   

当選番号は、29番! 

2人組が当選です。

これで、9人の当選者が決まりました。残りシートはあと1つ。

ここでレンジャーがまた昨日と同じことを言いました。曰く、もし、次に2人組が当選した場合には特別にパーミッションを2枚発行する…。

さぁ、泣いても笑っても最後の抽選です!(当選者が辞退するってこともありますが)

ガラガラガラガラ… コトン!

当選番号は 55 番 !!

最後の当選者は2人組でした。それも、今朝、9時間もドライブしてココまで来たのだそうです。

これで、今日の抽選も終了~。僕はまたもハズレ。3月末の抽選会がこんなに厳しいとは予想すらしませんでした。とほほ。

また明日参加しても良いけど、こんなに参加者がいるのならとてもじゃないけど当たる気がしません。どこか違うトレイルを歩くのも悪くないんじゃないか… そんなことを考えながら、ビジターセンターの展示物を漠然と眺めていました。

そのとき、コヨーテ・ビュート・サウスなる言葉が目に飛び込んできて、ふと思い出したことがありました。

The Waveのあるコヨーテ・ビュート・ノースについていろいろと調べていたとき、そこに隣接して、コヨーテ・ビュート・サウスというエリアもあることを知りました。サウスもノース同様に素晴らしいのですが、ノースほどには人気がないため、抽選も比較的当たりやすいのだとか。

そこで、レンジャーに聞いてみると、サウスの抽選会はこのあと10時から行うというではありませんか。よし、それじゃ、サウスの抽選会に参加してみるか~。と思い立ち、10時まで待ってみました。

あれだけ大勢でごった返していたビジターセンターも、9時半を回った頃には閑散としていました。

しかし、The Waveの抽選に関する案内は張り紙等してあるのに、コヨーテ・ビュート・サウスに関する記述は見つけられません。

10時ちょい前に、The Waveと同じ抽選会場に入り、再び申込書を記入して、10時になるのを待ちます。

今度は、さっきとは打って変わって抽選会場はがらがら。
10時になって、会場が締め切られましたが抽選申し込み数は7。私の番号は4です。申し込み数は7とは言え、パーミッション取得希望者数は20名弱はいましたから、抽選が行われます。ここでのパーミッション発行数はThe Waveと同じ10です。

先ほどと同じレンジャーが玉の入ったカゴをまわします。

ガラガラガラ… コトン

最初の当選番号は、5番!
5番は、4人組のグループでした。

抽選2回目…  当選番号は、1番!
1番は僕の隣に座っていた、年配の女性2人組でした。

さぁ、残り席は4席です。

抽選3回目…  当選番号は、6番!
が、この6番、6人組でした。

レンジャーは、6人の中から4人を選ぶか、それとも辞退するか決めるように聞きます。
代表者は辞退することを選択。

抽選4回目…  当選番号は、4番!

やった~、ついに当選ですぅ~(涙)

このあと、もう幾度が抽選が行われ、10人が絞り込まれました。

敗者は去り、勝者は残ります。

レンジャーから、当選者にパーミッションが発行されます。

一人 $5 を払い、それと引き換えにパーミッションが手渡されます。パーミッションは真ん中にミシン目があり、二つに分けて、片方を車に、もう片方をバックパックにつけるようになっています(ボールペンの下には僕の名前が書かれています)。

1-DSC_2711

パーミッションと一緒に現地の地図も渡されました(クリックしてスキャンしたものが見れます)。

その他、いくつかの注意事項をレンジャーから受けて、意外とあっけなく解散となりました。
(それら注意事項その他については、後学のために次の記事で詳しくまとめることにします)

さて、この時点で、時間はまだ10時半。

まず、モーテルに戻って、出来る限りコヨーテ・ビュート・サウスに関する情報を集めます(日本語の記事も意外と多く見つかりました)。

そして、荷物をまとめて、モーテルをチェックアウト(チェックアウトは11時)。

この日は、キャンプするつもりでいたので、まずは必要物資を調達します。スーパーに行って食材を、アウトドア用品店のWillow Canyon Outdoorでストーブの燃料(小型のガスタンク)を買いました。

キャンプ場は、コヨーテ・ビュート・サウスに向かう途中にStateline Campgroundというところがあるので、そこに行ってみることに。このキャンプ場は、予約はできない先着順なので、もし空きがなかったら困りものではあるのですが、その場合には、どこかその周辺でキャンプすればいいかなと。と、言うのも、この界隈の土地は、連邦土地管理局(BLM ... The Bureau of Land Management)によって管理されており、BLMの管理地域は基本的にキャンプを自由にして良いのだそうです。

キャンプ場は、11マイルの未舗装路を進んだ先にあります(The Waveへのトレイルヘッドを通り過ぎたさらに先)。なので、キャンプ場に行く前に、まずはどこかで簡単に観光して、それからキャンプ場へ行くことにしました。

行った先は、The Toadstoolsと呼ばれる、タワー状の岩が林立するエリア。パーキングから、ほぼフラットな道(というより干上がった川を)片道1.5マイルで到着できるお手軽ハイキングです。

toadstool

89号線はスピードが出しやすいので、注意していないとここのパーキングを通りすぎてしまいます。案内板はあるのですが、いかんせん小さいので見落としやすいです。道路際にパーキングがありますが、それほど大きくはありません。僕は、2回も通り過ぎてしまいました。

その後、キャンプ場へ向かいます。Stateline Campgroundはその名の通り、ユタ州とアリゾナ州のほぼ州境にあります(キャンプ場自体は、アリゾナ州に属する)。未舗装路のHouse Rock Valley Roadを11マイル走った先にある辺鄙なキャンプ場です。

このHouse Rock Valley Roadのことをちょっと記しておきます。

House Rock Valley Roadは、BLM 1065とも称される未舗装路でして、The WaveのトレイルヘッドとなるWire Passもこの道沿いにあります。

The Waveの抽選会場となるビジターセンターには、その日にどんな車ならWire Passに行けるかが掲示してあるのですが、レンジャーは4WDで車高が高い車を薦めます。

実は、今回、僕が利用した車はレンタカー会社のEnterpriseで借りた一番安かったカローラクラスでした(実際にはカローラじゃなかったが同じような車種)。当然、2WDで車高も高くはありません。でも、コヨーテ・ビュート・サウスに行った人の記事を見ていると、プリウスはじめ、普通の2WDセダンでも行った人も結構いるようです。なので、カローラでも条件さえ良ければ行ける!と思ってこの車をレンタルしました。

さて、4WDが必要な理由ですが、このあたり一帯が、粒度の細かい柔らかい土の地盤なため、轍(わだち)が出来やすいようで結構な箇所に深い轍が出来ていました。また、途中、何箇所か、雨が降ったら川になるであろう部分を横切るんですが、そういう箇所には砂が溜まっていました。

houserockvalleyroad

4WDじゃないから命の危険があることはなさそうですが、2WDであれば、脱輪したり、砂でスタックしたりということは充分にありえます。また、雨が降ったら、道がぬかるんで走れなくなるということもあるように思えます。

こんな未舗装路を11マイル走った先にあるキャンプ場(Stateline Campground)ですが、その設備の良さにはちょっと驚きました。

各キャンプサイトには、ファイヤーリング、ピクニックテーブル2つ、そしてそのテーブルの上には、なんと屋根がついているんです(写真に薄緑の屋根が見えるのがそれ)。今までカリフォルニアでいくつもキャンプ場に行ったけど、屋根つきはなかったので新鮮な感動でした。

camping2

さらに、ピクニックテーブルの下はコンクリートでしっかりと固めてあります。

camping1

この日は横着して、この屋根の下にテントを張りました。

これなら、寝るのは平らなだし、夜露にテントを濡らされる心配もありません。

さらに、驚いたことに、このキャンプ場、なんと利用料ナシ、無料なのです。

普通、カリフォルニアのキャンプ場だと、先着順のキャンプ場でもお金を入れるポストがあるのですが、ここにはそれが見つかりません。なので、お隣さんに聞いてみたら、ここは無料だよとの返事がありました。これもびっくりです。トイレはぼっとんですが、ちゃんのメンテナンスされているようで比較的綺麗で紙も備わっていました。

テントを張ったあとは、一人で食事を済ませて、ビールを飲みながら文庫本を読んでいました。

すると、二つ向こうのキャンプサイトから4人組のアメリカ人が僕のところにやってきました。60歳くらいの男性2名(ケン、ロバート)と同年代の女性2名のグループです。

ケンが、「今朝、コヨーテ・ビュート・サウスの抽選にいたでしょう!」と声をかけてきました。

そうです、彼らは、今朝の抽選で、一番最初に当選した4人組でした。偶然にも同じキャンプ地にいたのでした。アルバカーキから来た彼らは、The Waveを狙っていたそうですが、抽選に漏れて、コヨーテ・ビュート・サウスに行くことになったそうです。

彼らは親切にも、明日、コヨーテ・ビュート・サウスまで一緒に乗っていかないかと誘ってくれました。と、言うのも、コヨーテ・ビュート・サウスのトレイルヘッド手前2.5マイルは4WDでないと走れないほど砂が深いため、2WDはその手前に停めて歩く必要があったからです。

ただ、彼らのうちロバートを除く3人は、明日、アルバカーキに戻るそうで、早めに引き上げるとのこと。
とても魅力的なオファーでしたが、明日朝何時に出られるかも分からないので、丁寧にお断りして、「もし、最後2.5マイルを歩いている僕を見つけたら、拾ってちょうだい!」とお願いしておくに留めました。

その夜は新月に近かったため、驚くほどに綺麗な星空を見ることができました。

さあ、明日はいよいよトレッキングです。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2016年4月6日(水) 00:45