アメリカでの生活に必ずついてまわるものの、それが一体何なのか実態の良く分からないものに、クレジットスコアがあります。
電話や電気を契約する、クレジットカードを申し込む、アパートを借りる、住宅ローンを組む…etc アメリカで生活する上での必要不可欠なイベントごとにクレジットスコアがチェックされ、これが低いと保証金を払ったり、金利が上がったり、場合によっては契約が申し込めなかったりということが発生します。
このクレジットスコア、どうやったらスコアが上がるのか噂でこそ耳にすれど、その真相はまったく不明でした。
最近、mint.comを使い始めてみたところ、クレジットスコアに影響を与える6つの要素が解説してあったのでご紹介。
- クレジットカードの利用金額
- 所有するクレジットカードの利用限度額に対する実際の利用額。例えば、利用限度額1万ドルのカードを1枚だけ所有していて、毎月2000ドル程度利用して毎月完済している場合、利用額の割合は20%
- この利用額の割合が低い方がクレジットスコアを良くするようです(0%-20%ならExcellent、21%-40%ならGood、41%-60%がNot Bad)
- 利用限度までクレジットで買い物するのは避けた方が良いようです
- 返済状況
- 滞りなくオンタイムに返済しているかどうかが評価されます。
- オンタイムに支払った率が97%でもPoorに分類されるため、遅延は厳禁です
- クレジットの利用年数
- クレジットカードやローンアカウントなどをオープンしてからの年数が長い方が高く評価されます
- 僕の場合、一番古いアカウントが14年、一番若いのが9ヶ月。他にもアカウントがいくつかあり、平均すると5年になり、Not Badに分類されていました
- Mintからのアドバイスとして、古いアカウントはクローズせずにそのまま維持し、新しくクレジットカードを持たないようにとのこと
- アカウントの数
- クレジットカードやローンアカウントの数。0-5がPoor、6-12がNot Bad、13-21がgood、22以上がExcellentに分類されています
- 僕の場合、Not Badに分類されたのですが、クレジットカードを多く持つことでクレジットスコアが上がるってのはどうも解せないです
- クレジットスコアの調査数
- カードを申請する際などクレジットスコアが調べられますが、この頻度が低い方が良いとされます
- 過去2年間に11回以上調査されたらPoor、5-10回ならNot Bad、2-4回ならGood、0-1回ならExcellentに分類されます
- Derogatory Marks
- 過去、自己破産したり、家の差し押さえなどを起こした回数。7年間記録として残ります。
※上記記述のExcellentやGoodといった分類はMint.comがそう表記しているだけです。また、上記6つの要素も、それがどういった計算式を用いて総合的なスコアが計算されるかは分かりません。
クレジットカードを増やすことでスコアは上がるものの、カードあたりの平均所有年数が下がり、クレジットスコアの調査回数も増えるためスコアが下がるという相対する事象が含まれているのが面白いところです。今すぐにスコアを上げることはできなくても、数年先に良いスコアを得るために何をすべきかは見えてきます。
しかし、クレジットスコアの考え方って不思議ですよね。
カードを持たずにいつもニコニコ現金払いの人よりも、借金をしてちゃんと返す人の方がクレジットスコア的には信用度があがる訳ですから。
いろいろと不思議な点はありますが、アメリカ社会で暮らしていくためには必要なものですから(大金持ちなら不要でしょうが)、上手く付き合っていかないといけませんよね。
- 参照(378)
- オリジナルを読む