シリコンバレー地方版に、サンフランシスコの1ベッドルームのアパートの賃料の中央値が$3,410で、ニューヨークの$3,000を引き離して全米でダントツに家賃の高い都市だとの記事が掲載されていたんですが、その中の次の一文

サンフランシスコの雇用が114,000人増加した間に住居は8,000戸しか増えていない

は、さすがにおかしくない?だって、サンフランシスコなんて人口80万程度の都市なのに、そこに11万人もの雇用増大があるってのは、ありえないでしょ。

でも、もし、それが本当なら、圧倒的な売り手市場だから、今よりも楽で高額給与の職がサンフランシスコで見つかるかも~なんて思いつつ、この記事のソース記事、NBC BAYAREAを読んでみたら、

The Bay Area's continuing housing shortage -- with 114,000 new jobs created to only a maximum of 8,000 new housing units added over the same period of time

とあるので、(サンフランシスコを含む)ベイエリアで雇用が114,000人増加したということですね(住居も、ベイエリアで8,000戸増加)。

本当にベイエリアの景気が良いのかどうか、自分の懐具合からは実感できないのですが、ま、それは置いておいて、ベイエリアの住宅事情は切実な問題なようです。ココ最近のSan Mateo Daily Journalでも、サンマテオカウンティの住宅問題の記事を頻繁に目にします。

どうやら、各カウンティでは、長期的な人口変動を予測し、それに基づいて各市ごとに決められた数の住宅を供給するような決まりがあるようです(この辺、もっと調べてみたいところ)。

で、私の住むフォスターシティでも、住宅を800戸だったか新たに作る必要があるのだそうです。ところが、現在、着工している、または認可されたのは、400戸程度で、さて、残りをどうしたものかと、市では悩んでいます(戸数は私のうろ覚えですが、たしかそのくらいの数だったと記憶)。

実は、フォスターシティでは、宅地開発や賃貸物件の新規工事計画はいくつもあるのです。大型のデベロッパーが、「商業施設と住宅を組み合わせたこんなステキな物件つくりますよ~」ってプレゼン資料を作って市にアピールしています(これらは市のサイトから見れます)。

ところが、それら計画には、住民の反対があり、ほとんどが凍結してしまっています。

前にも書きましたが、反対の理由は、交通渋滞と学校のキャパシティの問題です。まぁ、住民からすれば、今の時点で、そのどちらも一杯、またはオーバーキャパシティなのに、これ以上人口増やしても住みにくくなるだけですから、反対するのは当然ですよね。

ちなみに、土地があるレッドウッドシティでは、現在、バンバン新築物件が作られています。

この分だと、レッドウッドシティにはもっと人が集まり、ダウンタウンも賑やかになるでしょうね。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2015年2月4日(水) 19:39