FDAは2歳児以下の幼児に咳止めや風邪薬を与えた事を原因とする事故の増加を防ぐため、医師の指示の無い限り2歳以下の児童にこれらの店頭販売の薬を与えるのは控えるように消費者に注意を促す発表を行った。 これらの薬には現在でも、2歳児以下に与える場合は医師に相談するようにとラベル表示されているが、多くの親がこの表示を無視して子供に与えたため、重傷や死亡を招く原因となっている。 また、一部のケースでは風邪薬と咳止めを同時に与えたため、それぞれの服用量は適当でも、同じ成分が多く含まれているために結果的にオーバードースしてしまうケースもあるという。こうした薬は、大人での臨床実験の結果から子供にも効くものとされていたが、実際には気休め程度の効果しかないと言うう説もある。 今後は子供への影響を中心として検証が必要になる。 しかし、風邪薬や咳止めはすでにその特許が切れているため、大幅な研究投資を行う製薬会社がないのが実情だ。FDAでは、今後こうした呼びかけが効果を表さない場合、子供向け風邪薬の店頭販売をやめるなどのより具体的な規制も検討してゆくという。
投稿者: シリコンバレー地方版 投稿日時: 2007年8月16日(木) 09:28- 参照(499)
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