ちょっと前のこと。

4月1日(金)、会社から帰宅すると、かみさんが深刻な顔をしながら、「ねえ、あなたの実家から何か連絡があった?」と言ってきた。

いや何も聞いてないよと答えると、「本当に聞いていないの?」と確認してくる。いやに深刻な顔だったので、悪い予感がよぎる。

震災の被害はないと言っていたが実は家が崩壊していたとか、父親が危篤になったとか、そういった悪いニュースを覚悟する。

すると、僕の表情が曇ったのを察したかみさんが、「悪いニュースじゃないのよ」と言ってきた。

「ん、じゃあ、何なの?」と確認すると、僕の父と弟が、かみさんの実家(石巻)まで車で行って、大量の救援物資を置いていったのだそうだ。それを義母からの電話でついさっき知ったという。

僕の実家は千葉県香取市というところなので、石巻まではざっと420kmの距離。まだ震災から2週間ちょっとしか経っていない上、ガソリン不足やら物資不足が言われている中、良くぞ行ったなぁと自分の親ながら天晴れ(ちょっと上から目線でスイマセン)。

ウチの家族は3年前の僕たちの結婚式で石巻に一度足を運んでいるのが、ウチの家族とかみさんの家族が会ったのは今まででその1度きり。それ以来、両者は顔合わせしていない。

震災後、父は石巻の様子を非常に気にしていたようで、義母と連絡がつかなかった時はGoogleのPerson finderに義母の名前を登録してくれ、義母の行方が分かってからも、生活に不自由していないか頻繁に聞いてきた。

そういうのもあって、ひょっとしたら父は石巻まで行ったりするんじゃなかろうか…という気も多少はあったけれど、こんなに早くに行ったのにはちょいと驚いた。

思い立って無鉄砲に(失礼!)行ったのかと思いきや、話を聞いてみたらちゃんと準備万端にして行ったそう。

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投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2011年4月4日(月) 08:51