いろいろなことがありすぎて、ブログどころではなかったんですが、自分の中で一番大きな心配事を払拭することができたので久々に更新。

2月26日から3月9日まで休暇を取って、妻と共に日本に一時里帰りしていました。妻は6月末に出産予定。出産前に日本の親に会っておくのが目的。妻の実家と僕の実家でそれぞれ数日過ごし、あっという間に日本滞在も終わって、アメリカへ戻る。

そして、アメリカに戻った36時間後、未曾有の大震災が日本を襲いました。

地震の第一報は、西○さんのツイッターの書き込みを見た妻によってもたらされました。「人生最大の地震かも」という書き込みに、ひょっとしたらこっちの地上波で見れるNHK World(NHKの英語放送)で何かやっているかもとTVを点けてみてその被害の大きさに唖然。

そして、非常に不安になったのが義母のこと。妻の実家は宮城県の石巻市街地。震央に非常に近い。

TVでは、つい先週、妻が降り立った仙台空港がまるでハリウッドのパニック映画のように津波に飲み込まれるシーンが何度も繰り返される。不安になった我々はすぐに石巻の義母に電話するもつながらず。

インターネットのustreamで流されるNHKやTBSニュースで少しでも石巻の様子を得られないものがと情報収集するも、ニュースは同じ内容を繰り返すだけでこれといって新しい情報はない。

ネットでは、Twitterで石巻の情報を探している人のコメントは見つかるが、石巻の情報は全く見つからず。

石巻の義母はパークゴルフの大会に出ては何度も優勝・入賞しているから体力的な不安はない。日ごろから地震や津波に対する備えも出来ている。だから心配はないと思うのだけれど、今回の被害規模は想像を絶するものだけに眠れぬ夜を過ごす。

昨日は仙台の様子、今日は多賀城、明日は松島と、中継場所が日ごとに石巻に近づいていく。

今まで、石巻の報告がないのは、特に被害もなくニュースになるようなネタがないのかと思っていたが、実はそうではなく、中継スタッフが石巻までまだたどり着けないだけなのだとわかる。それだけ被害が甚大ということか。

親戚にも電話しまくるが、全く繋がらなかった。が、ついに同じ石巻でも郊外に住む親戚の家に電話がつながった。その親戚一家は全員人的被害は皆無と知る。また、義母は自宅近くの避難所にいると教えてもらいほっと一息。

ところが、その翌日、首都圏在住の親戚と電話で話したところ、昨日得た義母の情報は間違いなことが判明。実際には、地震直後に石巻の親戚が義母に電話をするが、義母は「今から避難する、忙しいのであとで折り返す」とだけ返答して電話を切り、その後は連絡がない。

果たして義母は無事に避難所にたどり着いたのだろうか...

千葉県在住の僕の父は、石巻の義母が不明と知り、Googleの人探しサイトに、義母を探している旨を登録した。

少しでも情報を集めるため、義母が避難したと思われる避難先の情報を求める書き込みを、TwitterやMixiに行ったが、これといって何も情報は得られない。

そのうち、Twitterでは、石巻の情報が書かれだした。それによると、石巻でも壊滅的なエリアとそうでないエリアがあるらしい。義母が避難したと思われる自宅最寄の中学校は1メートル近く浸水したとの書き込みを見つける。また、そこには3日以上も避難物資がまったく届いていないとも。

横浜の親戚から電話。どうやら義母の消息情報がネットにあがっているとのこと。妻は喜ぶが、実は、それはGoogle人探しサイトに父が書き込んだ「この人探してます」に義母の名前があったのを見つけただけの早合点と分かる。

Googleの写真公開サイト、Picasaでは、各避難所の避難者名簿を公開しはじめた。妻は義母が避難したと思われる中学校のリストを見つけ、義母の名前を探すも見つからない。

Twitterによると、その中学校には2000人が避難しているとのこと。また、1Fは浸水したので、皆3Fにて過ごしているとか。避難者名簿にはせいぜい300 - 400人程度の名前しかないから、まだ義母は避難者名簿に名前を書いていないだけじゃない?と励ますが、「3Fに2000人も入れる訳がない」と言われ、何も言えず...

そして、ニュース放送はついに石巻の避難所からの中継をはじめる。が、中継されているのは、石巻でも市街地から数キロ西の避難所。そこには救援物資が入っている様子だが、義母がいると思われる市内の避難所にはまったく物資がないと何度もTwitterに書き込みが。

今まで繋がらなかった仙台の親戚に電話連絡が出来た。その親戚も、義母の情報は何も持ち合わせていないそうだが、義母の住む石巻の家のすぐ近所に住む遠戚が、出張先から石巻に戻るというので(その人はたまたま地震の日に首都圏にいた)、その人に義母の様子を見てもらえないかとお願いをしたとのこと。その日のうちに何か情報があるだろうから、そうしたらすぐに妻に連絡をすると約束をしてくれた...

が、その日はその後の連絡はない。

その翌日も連絡はない。

もう既にその方は石巻についているはずなのに。

避難先の中学校に1メートルもの水があるということは、石巻の実家も浸水しているのは間違いない。ひょっとして、その中学校に向かう途中で津波に飲み込まれてしまったのだろうかと最悪の考えも浮かんでくる。

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投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2011年3月17日(木) 06:03