大したことじゃないんですが、あれこれ書いてたらけっこう長くなってしまいました(^^;)。先日書いたPTOがけっこう貯まっていることもあり(^^)、今日は娘の小学校最後のフィールドトリップということで、ドライバー兼シャペロン(chaperon; 付き添い)のボランティアをやりました。行き先はGreat America(絶叫系アトラクションが多い近場の遊園地)。うちの小学校の3年生以上は毎年、学年末はGreat Americaへのフィールドトリップで幕を閉じます。フィールドトリップといってもいろいろな種類があり、歩いて市のコミュニティセンターに演劇等を見に行くものから、博物館や科学館系、あるいはGate (Gifted and Talented Education) といって、選ばれた生徒だけで行くものとかも。以前息子のフィールドトリップのシャペロンは2回くらいやったことがありましたが、考えてみたら娘の付き添いは初めてかも。ちなみに学年末恒例のGreat Americaも、成績や生活態度などで所定の基準を満たしていない生徒は行かせてもらえない(その日は学校で勉強させられる!)という、1年間がんばったご褒美であると同時にええっ?というほどの厳しい側面もあったり。アメリカの小学校にはこの他にも、日本人的感覚からすればそんなのあり?と思えるようなことはいろいろあります。たとえば校長先生とのランチ(ファーストフードではないちゃんとしたレストランでの外食!)とか。別途ファーストフードのランチとかもありますが(^^;)。できる子がいい目をみるのは差別やえこひいきではなく、当然の見返りということのようです。妻が書いてるサイエンスフェア(自由研究)だって3等まで賞金!が出ますし。ちょっと脱線しましたが話をフィールドトリップに戻すと、数週間前に調査票みたいなものが回って、ドライバーをできるか、できるとしたら何人乗せられるか等を書いて提出します。娘の希望は仲良しのふたり(G1とG2)といっしょの3人グループだったので、素直に3名と書いて出せばよかったのかも知れませんが、一応ミニバンなので、つい3-5名と書いて出してしまいました。数日前になって、グループ分けが決まりました。それによれば、娘とふたりの仲良し(G1&G2)は希望通りいっしょになったのですが、そこにもうひとり、希望していない子のDも加わっていました。娘とG1、G2たちは先生に、Dはいつも男子とばかり遊んでいて(ちょっと乱暴だ)、私たちとは気が合わないし、乗り物とかの好みも(多分)違うので変えて欲しいというようなことを申し出たらしいのですが、先生は「まあ仲良くやってよ」という感じで聞き入れてはくださらなかったとのこと。もちろん先生としてはひとりひとりの好き嫌いなどいちいち聞くはずもなく、当然の対応でしょう。家に帰ってその顛末を報告する娘。妻とも相談した結果、ここはちょっとわがままを言ってみようかということに。バックグラウンドとしては、まず今回、全体にシャペロンのボランティアが不足気味であることがあります。親がカバーできない分はスクールバスを使いますが、何しろ厳しい予算なのでバスの台数をできるだけ減らしたいのです。私の言い分としては、今回最後のフィールドトリップということで、娘と仲良したちにとって楽しいいい思い出となるようにと思って何とか仕事をやりくりして(決してPTOが余っているからではなく ^^;)参加することにしたのであり、それが何らかの理由のためにいやな思い出になってしまったら本末転倒である。また自分のつたない英語力ではガールズたちの英会話を聞き取るのは難しく、トラブルになりそうな場合にうまく解決できる自信がない。だからグループ編成について再度ご検討をお願いしたい。という、けっこうわがままな要求をメールしました。言外に(というか相当あからさまですが ^^;)数少ない貴重なボランティアの希望なんだから配慮してくださいというあたりをちょっと振りかざしてしまった形です。すると翌日先生から、Dはあなたの娘のグループからはずしました。そのかわりにメンバーのひとりのG2の妹(G2’、3年生)を加えさせてもらいましたとのメール。それは全然問題ないので、ありがとうございましたということで、グループはうちの娘、G1、G2、G2’の4名ということになって、当日を迎えました。いいのか悪いのかは微妙ですが、和と忍耐(我慢)を重んじわがままや例外を認めない日本とは対照的に、言ったもの勝ち的なアメリカ社会の一面が表れている例ですね。まあ日本以外の世界のほとんどがこういう秩序で動いていると思われるので、良し悪しはともかく世界の現実はこうだとも言えますが。さて当日朝。娘のクラスに行くと先生が、G2とG2'はバスで行くことになりました。ただし現地での行動はいっしょなので、よろしく、とのこと。G2'ちゃんが自分のクラスメートたちといっしょにいられるための配慮かなと思い、はあそうですjかと二人だけを乗せて現地へ。すると今度は、G1の妹のG1'(この子も3年生)の付き添いとして来ているG1姉妹のママが、G2'は自分たちのグループで回ることになりましたと。つまりG1とG2の姉姉ペアが娘といっしょにうちのグループ、G1’とG2'の妹妹ペアともうひとりの子がG1姉妹のママのグループというわけ。そうですかと言ってみんなで列に並んでいざ入場してみたら、G2'はお姉ちゃん(G2)にくっついている。聞けば「やっぱり姉と一緒にまわる」と(笑)。これは何でも現場でころころとdecisionが変わる(臨機応変ともいいますが)アメリカ社会の一面が表れている例ですね(笑)。でも娘の友達はみんな本当にとてもおだやかでかわいく礼儀正しい、いい子たちなので、付き添いはただ写真を撮りまくるだけ。お天気も暑すぎず寒くもなくとても楽をさせてもらいました(^^)。おまけにかなり歩いたので、日ごろの運動不足解消、とはいかないまでも、けっこういい運動になりました。さらに何と帰りの集合時間以後も、G1姉妹のママがうちの娘も含めて面倒を見てくれて、延長戦へ!親がついていれば別にみんなといっしょに帰る必要もなく、残りたい子供たちは好きなだけ残って遊んでいけるという、これも日本では考えられないフレキシビリティです。おかげで私はそこから会社に行って、オーバーナイトの反応をひとつ仕込んでくることができました。今日を逃すと明日は金曜日で、土曜日は予定があるので、日曜の夕方に行くとしても最低3日、月曜に仕込むとなると4日は遅れるところだったので、結論としては(笑)おかげさまでなかなか効率もよい日となりました。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2009年6月4日(木) 22:41- 参照(215)
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