娘が幼稚園から持ち帰ってきた手紙を見ると、「昆虫の日」と書いてある。いつものように、サササッーと流し読みすると、手ごろな容器を用意しなければいけないようだ。フタには虫が呼吸できるように、穴をあけておくようにとも書いてある。これは久々にボクの得意分野ではないか。やや幅広で丸い、佃煮かなんかが入っていた丈夫なガラス瓶を見つける。フタに釘を打ち穴をあける。万が一指を切ることがないようにギザをなめらかにして自分の指でチェックし、ここまでの作業を、必要以上に細かく説明を加えて妻に報告すると、「へ~、めずらし~」。翌朝、朝食にキャベツが出てたので、その芯に少しハッパもつけてこの瓶に入れてみる。怪訝な顔をする娘に、「お腹がすいたり、ノドがかわいた虫が喜ぶからね。どんな虫を捕まえてくるのか、おとーさん楽しみだよ。」その夜帰宅すると、ちゃぶ台の上にこの瓶が置いてある。「アレ? なにも捕まんなかったのか?」 と妻に聞くと、「あんたちゃんと手紙読んだの? なんでもいいから虫を捕まえて持っていくように・・・と書いてあるんじゃない。みーんな自分の虫を見せ合ってるのに、○ちゃんだけキャベツの芯・・・・・・先生に聞かれたわよ。これはなんですか?って・・・」。
投稿者: 寿司豊味ととろぐ Sushitomi 投稿日時: 2009年5月1日(金) 17:43- 参照(192)
- オリジナルを読む