日頃、家でかんぴょうを煮て食べようなどという機会はほとんど無いけど、江戸前鮨ではけっこう重要な最後を〆る巻物、給料が出たら どこそこでちょっとだけお鮨をつまんで最後に食べるかんぴょう巻きが楽しみなんて人の話をよく見たり聞いたりする、むしろかんぴょう巻きだけ食べたいけどそれはちょっと自制しているというようなかんぴょう愛好家の話もある
ひょんな事からカウンターでかんぴょう巻きを食べるエッセイを読んでしまい、なんだか いてもたっても状態でかんぴょうを水で戻して塩でモミモミ巻物の長さに切ってから煮るそう
かんぴょう煮の味付けは醤油と砂糖の合わせ具合のみということになるのでこのふたつの調味料は大事なところ口内でさらりと溶け、爽やかな甘みがある薩摩の二温糖というのを使ってみたけど、けっこうな量を使用するので最終的には魚なんかより割高、これからはかんぴょう様と御呼びする 煮加減はあまり柔らかいのもどうかと思うけど、世の中絶対に柔らか派というのもあると思う
途中で少しずつ抜いていけば硬い、中硬、柔らかと色々そろう 今は4つ切りが普通みたいですが、昔は3つに切っていたようでその方が寿司飯との割合がよいとの説、実際食べるとちょっと大きいので4つ切り位の方がしっくりくる
これにワサビをつけて巻くか巻かないかで巷ではまたまた悶着あるようで 簡素だと思ってたかんぴょうもこれでなかなか奥深 食べてみたところ、自分は中硬ちょいヤワ、ワサビ抜き派に属そうかなと スリ胡麻をちょっと混ぜて香ばしさを追加してみたものも悪くないけどそんな事大きな声では言えないような
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