ついに来た、長岡大花火大会。正確には長岡まつりの中の大花火というもの。R0014253長岡の花火大会は日本一であろう(それはつまり世界一)。PL教団の花火が球数では多いが、三尺玉という目玉があるのと、スポンサー名がアナウンスされて「ベスビアス超大型スターマイン」が次から次へとあがる様は圧倒的である。もう正確な年は忘れてしまったが、10年以上前にこの長岡花火を見たことがある。当時の衝撃は今でも覚えていて、また見たいと思っていた。とは言っても、これを見るのは相当難しい。何しろ人出の多さは相当なものである。アメリカに住んでいる人間が簡単に見ることができるものではない。インターネットで検索したところ、JR新潟がパッケージを販売していることが分かった。それは桟敷席(正確には席ではなく、あるエリアの中に入る権利のようなもの)と、長岡駅までの往復JR乗車券をセットにしているものである。新潟駅からのもの、燕三条駅からのものを売っている。つまり、この近辺に宿を取ることができれば、足と花火を見る場所が取れるのである。日本在住の友人にメールで連絡して、このJRのパッケージと宿を押さえてもらった。さて8月2日当日、新潟近辺で彼らと合流。まず宿に入って準備を整え、燕三条駅に向かう。燕三条は新幹線で長岡の隣駅にあたるが、この日の新幹線はすべて指定が売り切れており、自由席のみになっている。しかも自由席は新潟駅からいっぱいになるので、座ることはできない。長岡に向かう新幹線はすべて立ち席になる。とは言ってもわずか10分程度の立ち席だ。長岡駅から会場までは30分ほど歩く。途中ジュースやビール、食べ物を販売する屋台が出ており、花火大会の雰囲気が盛り上がる。河川敷に着くと「JRびゅう」のパネルを持った係員が何人も立っていて、JRの場所に誘導された。「無料席」はもう満員になっていて、それよりも前に設置された有料席はまだ空いている。ここを確保しておいたのは非常によかった。花火大会は7時15分に始まる。そこから2分または3分おきに「ベスビアス大スターマイン」、「ベスビアス超大型スターマイン」という長岡独特の名前のスターマインが続く。毎回このスターマインの名前とスポンサー名が、会場にアナウンスされるのだが、アナウンサーの女性の絶叫度が、会場の興奮を煽る仕組みになっている。メインは正三尺玉(これは「せいさんじゃくたま」ではなく「しょうさんじゃくだま」とアナウンスされていた)。三尺玉だけはかなり離れた場所で打ち上げられる。しかし比較のために5号、7号、10号と小さい玉が上がり、最後に曲導付きの三尺玉(30号)が上がるので、玉の大きさが実感できるようになっている。三尺はどうしてもきれいな球形に開くのは難しく、かなり形が崩れてしまうのだが、それでも迫力はすごい。開いてから2秒後にくる「ドーン」という地響きのような音は感動ものである。三尺玉は長岡の看板花火だが、1発で終わってしまう。実際には大会提供のワイドスターマインの方が客を楽しませていた。中でも「米百俵尺玉100連発」「フェニックス」というタイトルのものが優れていた。これは「米百俵花火尺玉百連発」。ちょっと横から撮っているが、圧巻である。今回はいろいろな花火を撮影しているが、旅行先なので、YouTubeへの登録がなかなかやる暇がない。帰国したら改めてアップする予定である。楽しんだ後の問題は帰りの大混雑である。会場の河川敷から出るのが第一ポイント。ここは混雑に負けずになんとかクリア。次は駅までの道路。会場近辺は車が通行止めになっているが、途中から車が通り、人は歩道に上げられる。こんな日は車を全面通行止めにすればよいと思うのだが。最後はJR長岡駅。駅のビルに入るところが大混雑。しかし、ここも列の流れに乗って進んでいくと、駅改札までなんとか進むことができ、さらに改札を超えると新幹線のホームまで順調に進んだ。ちょうど新潟行きの新幹線に乗ることができ、しかも自由席に座ることができた。渋滞する長岡市内の道路を横目に燕三条まで移動、そこから車で宿へ向かった。何カ所かで混雑に会ったが、それでも思ったより早く宿についた。やはり花火大会に行くのには綿密な作戦を練ることが大切である。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2008年8月3日(日) 20:04