数週間前の、とある日の夕方、ぴろ太郎を迎えにデイケアに行った時の話。そのデイケアではプリスクールも併設されており、女の子が祖父母と思われる人たちと日本語で会話していました。この施設で日本人に会うのははじめてだったので、「こんにちはー」と挨拶をして、少し雑談させてもらいました。
横浜在住の祖父母のお二人は、Foster Cityに住むお子さん(その女の子の両親)が3人目を出産するため手伝いにやってきたのだそうです。お子さんたちは比較的最近、NYからBay Areaに移り住んできたとのことで、祖父母のお二人は3週間ほど滞在するのだそう。
私も、「ウチもぴろ太郎が生まれた時には、両親にヘルプに来てもらいましたよ」
なんて話を振ったりしていました。
すると、おじいさん(お孫さんから見たらおじいさんにあたるので、以下、おじいさんと書きます)が私に出身を訪ねてきました。
正直、出身地を答えるのって、残念な気持ちになることがあるんですよね。僕の出身は千葉県の佐原と言うところなのですが、千葉県人でさえ知らなかったりするものですから。僕が子供の頃はそれなりに賑やかな街で割合広い商圏を持ち、周辺から人がたくさん集まっていたものの、その後は廃れる一方。最近では観光に力を入れて、それなりに活性化しつつあるようですが…。
閑話休題。さて、おじいさんに出身地を答えます。
「千葉県の田舎の… 佐原というところです。ご存じないと思いますが。」
と返したら、ちょっとびっくりされた様子で、「ええっ、私、佐原高校卒業ですよ」とおっしゃるじゃないですか。
詳しく聞いてみると、なんでもおじいさんの生まれた実家は多古町(佐原の南隣)で、佐原高校に通っていたそうな。私も佐原高校卒業なので、海を渡ったアメリカの地で奇しくも高校の大先輩に邂逅しました!
すごい奇遇です。こうなると、いろいろと郷里の話が出てきます。
そして、おじいさんの佐原高校時代の同期には、地元で国会議員になったMH氏や、佐原駅前眼鏡屋Uの店主がいるという話でした。
そういえば、僕の母と叔母が佐原高校出身でして、年齢的にもそのおじいさんと近そうな感じがしたので後日調べてみたら、僕の母と叔母は、そのおじいさんの一学年下なことが判明。
残念ながら、おじいさんとお会いしたのはその一度きり。その後、ぴろ太郎を迎えにいった際に、おじいさんの娘さん(女の子のお母さん)に会う機会があり、ご挨拶させていただきましたが、すでにおじいさんたちは日本に帰国されたとのことでした。
またいつかベイエリアでお会いできるのを楽しみにしています。
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