昨日に続いてバイオでもベンチャーでもない車の運転についてもうちょっと書いちゃいます。車のCMでスタントドライバーが、うっそーっみたいな曲芸的運転を披露することがありますよね。いろいろなテクニックがあるのですが、アクロバティックな運転その一に挙げられるのは、やはりスピンターン(別名サイドターン)でしょう。これができるとどんなときに役に立つかというと、そういうことはほとんどないのですが(^^;)、あえて挙げるとすれば、前方の車が突然事故ったときに(事故はいつだって突然ですが ^^;)、通常よりも短い距離で停車できる可能性がある(そのときの走行速度による)ということくらいです。ただそうすると単にパニックを後続車に引き渡すだけになるので、メリットがあるのは非常に限られたケースになります。それでも知っておくことは決して損にはなりません。一見派手なアクションですが、ターンして止まるだけならば、やり方は実はそんなに難しくありません。FF(フロントエンジンフロントドライブ、今時のほとんどの小型車はこれです)の場合、ある程度のスピード(40km/hくらい)から、ぽんと一気にアクセルを離し、ほぼ同時にハンドルを左右どちらかに一気に180度くらい回します。回した直後、横Gを感じると同時にサイドブレーキをぎゅっと一気に引きます。すると後輪がロックして、車はきゅーっと回って止まります。ただしブレーキの種類によってはうまくタイヤがロックしない場合もあります。砂が浮いている路面や、雨でぬれている(つまりすべりやすい)路面だとより低い速度で簡単にできます。究極は雪道やアイスバーン。FR(フロントエンジンリアドライブ)の場合には、ハンドルを切るときにクラッチも切る必要があります(切らなくてもいいけど、そうしないと止まると同時にエンストする)。このとき軽くブレーキングして、加重を前方に移した方がいいです。このブログを読んでいる人には言うまでもないとは思いますが、他の車が行きかう道路では、絶対にこういった練習はしないでくださいね。試してみたい場合は誰もいない広い駐車場とか、そういった場所を探してやってください。特に路面がドライだと、タイヤがすべる時にかなりのスキール音が響き渡りますので、この点もご注意ください。ドライビングテクニックに関する情報は、もちろん検索すれば詳しいサイトがありますが、このブログでは今までこの領域はまったく触れてこなかったので、新たな読者の掘り起こしのため・・・ではなくて、まあ話のネタ程度に。でも地球温暖化を考えると、いわゆるモータースポーツの存在意義は今後ますます問われますよね。

投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2009年6月13日(土) 00:43