今回は念願叶って、ロンドンに行くことができましたが本当に思い出に残る、いい旅になりました。ロンドンの感想を写真と共に。london.jpg(Trafalgar SquareからBig Benを望む)ロンドンという街はいつも私の心の中にその場所がありましたが楽しい思いばかりだったのかというと、そういうわけではありませんでした。少なくとも最初の数ヶ月間は。。。10歳で父の転勤に伴い、ロンドンに移った私は両親の意向からprivate schoolに入りました。とてもいい学校でしたが、private schoolだったためELSなどのクラスは一切なく、私はregular classに入れられてしまったのです。もちろん、英語は全く話せませんでしたから9;00から16;00までえんえんと訳の分からない授業を受けることになりそれは大変苦痛でした。またその当時、日本では私は男の子とケンカするほどのガキ大将でしたから、イギリスに行って、みんなに赤ちゃんのように接されるのも、それがみんなの優しさとは分かってはいてもとてもつらいものでした。だから、最初の3ヶ月間には、空を飛ぶ飛行機を見る度「あの飛行機に乗って日本に帰りたい」と泣いていました。でも、幼心に両親の前で泣くのは悪いと思って、泣くのはいつも1人のときでした。。。londony (3)(テムズ川河畔にできたロンドン・アイ)そんなスタートでしたが、現地校の友達はとても優しく、嫌な思い出はありません。いつも一緒にいてくれたAmy, LouiseとKatie.今から考えると、彼女達は本当に天使のように優しく、全く英語の話せない私と一緒にいるということはとてもつまらないことだったと思いますが彼女達はいつ、どこに行くにも私の手をつないで、連れて行ってくれました。だから私は、英語が話せないながらもいつもみんなの輪の中にいました。そして、Amyは何を話しているんだろう?Louiseにこんなこと、言えればいいのにな。Katieに今度、PEのときパートナーになってって言いたいなというみんなと話したいと一心で英語を勉強したのでした。london (6)(ロンドン塔にて、迷子になってしまったのでしょうか?ビーフィーターが優しく手をひいていました)そして、父が2年半の任期を終えて、日本に帰国するときたまたま飛行機で席が両親と離れ、1人窓際に座っていた私は飛行機が離陸して、イギリスが小さくなっていくのを見たとき声をあげて、泣いてしまったのでした。隣に座っていた老夫婦が心配して「どうしたの?」と声をかけてくれ「私、これから日本に帰らないといけないの。イギリスにこのまま残りたいのに。」と泣きながら答えたのを今でも覚えています。だから、ロンドンという街は、10歳という幼さでポンと異文化に投げ込まれた私が2年半という時間をかけて、大きな壁を乗り越えた思い出の街なのでしょう。londony (2)(2階建てバスは今も健在です)そして、ロンドンという街は、私の人生においてとても大切な2人の親友に会えた街でもあります。1人はもちろん、Cork。すれ違う可能性も充分にあった中で、出会い、そして結婚まで出来たことには、やはり縁を感じずにはいられません。本当にあなたに会えてよかったよ。london (5)(Westminster Abbey、どんなに長い歳月をかけて、完成したのでしょうか?)そして、ゆり。実は、ゆりとの付き合いは、Corkより全然長くて小学校4年生の補習校からの付き合いです。先に述べたように、私は最初は英語が全く話せなかったので週1回、日本語を思いっきり話せる補習校を本当に楽しみにしていました。そして、小6の1学期が終わり、現地校から日本人学校に移ることが決まった私はゆりと別れるのがつらくて、「なんて、ゆりに言い出そう?」と悩んだことを今でも覚えています。そして、勇気を出して、ゆりに言ったとき「え?私もだよ!!」と思いがけない答えが帰ってきたのです。そして、小6の2学期、日本人学校へ移った私達は同じクラスに転入することになり、そのことにもゆりとの深い縁を感じました。ゆりとは、ロン日にいる間、交換日記をしてそれを大事に保管していたくれたゆりはその交換日記を一部引用して、私の結婚式でスピーチをしてくれるという荒技も披露しました(笑)。londony.jpg(ロンドンにいるときは、学校から帰ってきてからもよく友達の家に電話をかけました)ゆりは、本当に気遣いのできる人です。毎年、忘れずに誕生日に手書きのカードを送ってきてくれるし、海外旅行に行くと、必ずポストカードを送ってくれて、その国のおもしろいところを教えてくれます。私が一時帰国するときは、どんなときも必ず時間を作ってくれ、有給を取ってくれたときもありました。そんな彼女の気遣いは、私が彼女にとってspecialな存在であることを実感させてくれ私をとてもうれしい気持ちにしてくれます。そして、ゆりは、話上手で聞き上手。私の話をまるで自分の身に起こったようにいつも感じてくれるから、ゆりには何でも安心して話せます。そして、ゆりは、いつも前向きで、社交的。プラス、飛びっきりのセンスの持ち主で、柄も色も難なく着こなせちゃいます。そんなゆりは、いつも私の憧れであり、目標なのです。そんな私の人生を豊かにしてくれる大切な2人の親友に会えた場所でもあるから、ロンドンという街は私にとって特別な街なのでしょう。たくさんの思い出があるロンドン。ロンドンは、私にとってそんな街です。london (4)

投稿者: カリフォルニアワイン フードリビング 投稿日時: 2008年5月18日(日) 22:01