先日、JUNBA(Japanese University Network in the Bay Area;ベイエリア大学間ネットワーク)主催のセミナーがありました。この4月に大阪大学サンフランシスコオフィス所長として着任された谷本先生による「国際インターンシップIAESTE/UNESCOと欧州(EU)での教育改革」というタイトルで、一応東北大学の海外インターンシップに多少関わっている身ですから、聴講しに行ってきました。IAESTEというのはInternational Association for Exchange of Students for Technical Experienceという、要するに国際インターンシップを推進する組織で、1948年にできたものだそうです。谷本先生は1964年、ご自身がまだ学生だったときに、日本支部のようなものを立ち上げられ、以来40年余りに渡って、まったくのボランティアでサポートし続けてこられました。ご自身の専門は土木建築関係ということで、教育学とかいうわけでもないのに、すごいことです。大学単位の会員制だそうですが、インターンの応募は個人単位でできるそうです。ビザサポートもしてくれるそうです。日本のHPはこちら。東北大学もメンバーだそうですが、あまり知られていないんじゃないかなあ。私も知りませんでしたが、これからもっと詳しく調べてみたいと思います。いろいろ貴重なお話が聞けましたが、何よりも印象に残ったのが質疑のやり取りの中での次の言葉でした。「(こういった活動に対して)いろいろ意見を言う人はたくさんいるんですが、実際に汗をかく人があまりいないんです」私もちょっとかじろうとしているわけですが、海外インターンのサポートとかコーディネートって、国と国をまたぐだけに本当にいろいろなことがあるんです。さらっと言われていましたが、その声には、実際に長年汗をかきながら活動し続けてきた方なればこその重みがずっしりと詰まっていたように感じました。儲かりそうな話ならいくらでもやる人はいるのでしょうが、ボランティアベースの事業って、必ずといっていいほどこれに突き当たるんですよね。いや、儲かる話もないとやっていけないんですが(^^;)、そうじゃないけど大事なこともあるってことで、だんだんただの一般論になってしまいましたが・・・。とにかく、上記の言葉に私はひっそりと感動していたのでした。
投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2007年9月14日(金) 21:14- 参照(243)
- オリジナルを読む