ここ数日、初夏を思わせる気候になってきましたね。
空は青く澄み、風はまだひんやりと冷たくとも、照りつける陽光は眩しく、花々もカラフルに咲き乱れています。いかにもカリフォルニアを感じさせる陽気なのに、外出自粛しなくてはならないのはあまりにも勿体なく感じてしまいます。
外出自粛要請が出されてから飲食業をはじめとするサービス業を中心に解雇がものすごい勢いで実施され、失業保険の申請数が統計を取り始めてから過去最大だった時の10倍もの数になり、受付サイトがパンクする事態にまで至りました。
IT業界もそう遠くないうちに不況の連鎖を受けて、レイオフがはじまるのでしょうね。
と、思っていた矢先、レストラン等の口コミサイトとして有名なYelpがレイオフを発表しました。
Yelpの社員数は約6千人だそうですが、そのうちの1千人がレイオフ、1千人が無期限での無給自宅待機となったそうです。実質、2千人分の解雇です。
Yelpで働く私の友人のひとりもレイオフ対象になったことを知りました。幸いその友人(女性)は、旦那さんが某大手企業のバイスプレジデントかそれに準じるような肩書きなので、生活に支障はないと思うし、彼女も自分のレイオフを笑い飛ばせていたのがせめてもの幸いでした。
そんな折、彼女と話す機会があったので、レイオフのことを聞いてみたところ、意外と興味深いことを教えてくれました。
そもそもコロナ騒ぎがはじまる前は、会社の業績も良いらしい噂があったそうで、当然ながらその時点でレイオフをするような雰囲気は全くなかったとのことでした。
ところが、コロナ騒ぎがはじまると状況は一変。特にYelpの収益源は、レストランをはじめとするサービス業からの広告費なため、新型コロナでサービス業が大打撃を被ると、直にYelpの収益にも直結します。
確かに収益は落ちるでしょうが、有名なIT企業ですからしばらくは人を減らさずに持ちこたえられそうなものです。が、実は、Yelpはこのコロナ騒ぎが始まってから、今まで有料だったサービスを一時無料にしているのだそうです。Yelpは自分たちの提供するコアサービスへ注力し、それ以外を大幅カットして耐えしのごうとしています。
Yelpで思い出しましたが、レストランの予約手配サイト大手のOpenTableは、スーパーマーケットなどの入場整理システムをいち早く導入して既に稼働させています。まだ参加店舗は少なく、San Francisco市内の聞いたことがないような店舗の予約ができるようですが、COSTCOなども対応してくれると良いのですが。
加州知事は、この新型コロナ騒ぎが終息して、元の日常が戻ることはないというようなことを言っていましたね。人との距離を保ち、マスクをして、会話は最小限に、人ごみを避けて生活する新しい日常になる…。コロナ騒ぎが悪い夢なんじゃないかってまだどこかで思っている僕には、そんな日常は信じられません。
でも、仮にそうなるとしたら、おしゃれな無菌服みたいなのを提供したら需要があるのではないでしょうか? 人々は無菌服を着て外出する。これを着ていればウイルス感染は防げるから、他の人との接触もOKみたいな。握手もできるし、ハイタッチもハグもできる。簡単に着脱できて、おしゃれで、ウイルスも防げて、洗濯もできる。そんな服が出れば、New Normal でも、かなり昔の生活と同じになるのではないでしょうか?
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