思いつくままに、新型コロナウイルス 騒動真っただ中の僕の現在の日常生活について記しておきます。
僕はSan FranciscoとSan Joseのほぼ中間に位置するFoster Cityという街に家族4人で住んでいます。
娘のぴろ子(現地の小学校3年生)が通う公立小学校は3週間前の木曜日から閉鎖されました。当初の予定では4月7日までの休校です。その週はもともと金曜日がTeacher's Conference Dayという日で学校はお休みだったので木曜日1日が急遽休みになっただけでした。当然、先生方も寝耳に水だったと思うので、今後の授業をどうするかについては何も決まっていないまま休校となったものと推測されます。
その後、ほどなくして学校からメールで連絡があり、学校側で、"Remote Learning" ---- 遠隔学習とでも呼びましょうか ---- の準備を進めているとのこと。その遠隔学習がいったいどんなものになるかは全く触れず単にRemote Learningとのみ記載されていました。続いて、学校からのアンケートがあり、子供が使えるインターネット接続できるコンピュータ機器があるか、配布物を学校に取りに来られるか…といったことを回答しました。
続いて、学校から木曜日からRemote Learning を開始するとの通達があり、そのマテリアルを配布するので指定する日に取りにくるようにとのこと。僕が、そのマテリアルを取りに行ったのですが、ドライブスルーの要領で車から降りずに受け取ることができました。正直、かなり混雑して待たされるのではと懸念していましたが、全くそんなことはなく、極めてスムーズに1分もせずにマテリアルを受け取ることができました。
さて、そのマテリアルですが、Remote Learning という名称から、インターネットを介した双方向コミュニケーション授業を思い浮かべていたものの、実態はさにあらず、単に1週間分の大量のプリントが渡されただけでした。木曜日から次の水曜までのスケジュールが組まれ、算数、ソーシャルスタディ、英語のリーディングやライティングの課題がアサインされていました。
次の週(すなわち、先週木曜から今週の水曜まで)の課題はまた取りに行くのかと思いきや、今度はGoogle Classを用いて課題が指定されました。Google Classにははじめて触れましたが、先生と生徒の間で課題のやりとりができる仕組みのようで、生徒のアカウントでログインすると(生徒は授業の一環でChromebookを利用しており、全員がアカウントを持っている)毎日の課題が指定され、オンラインで課題に回答して提出したり、その課題をPDFとしてダウンロードすることができるようです。
ぴろ子のクラスではまだZOOMを使ったオンライン双方向授業は行なっていませんが、ぴろ子の学年では毎日45分、学年の生徒全員を対象にホームルームのようなクラスを行なっています。学校によってはオンライン双方向授業をはじめているところもあるようです。
一方、近隣に住む友人から聞いた話ですが、その友人のお子さんのクラスでは、オンライン双方向授業をはじめたそうなのですが、父兄がその様子をSNSにアップロードしたのがそれが発覚し、オンライン授業は一時停止になってしまったそうです。確かにオンライン授業はその様子のスクリーンショットを簡単に撮ることができちゃいますからね。学校は、生徒の姿がSNSなどに公開されることに非常にセンシティブなので、今回の決定は致し方ないのかなーと思うところです。
息子のぴろ太郎(3歳8ヶ月)は2つのプリスクールに通っています。ひとつはローカルのプリスクールで会話はすべて英語。もうひとつは日本語幼稚園で、すべて日本語で学習や会話が行われます。
ローカルプリスクールは3月16日(月)から休みになり、日本語幼稚園はその1週間後の23日(月)から休みになりました。
ローカルプリスクールはZOOMを用いたクラスを午前と夕方に開始。それぞれ30分程度の内容ですが、ぴろ太郎はZOOMを通して画面に映し出されるコンテンツよりも、キーボードをいじりたくて仕方ないようで、全然クラスに参加できず…。もし、先生のアテンションをもっとひければまた違うのでしょうが、ZOOMを介してしまうとなかなか難しいようです。
プリスクールや日本語幼稚園は、サービス停止しているのにお金を徴収する訳にもいかず、かなり厳しい状況に追い込まれる可能性があります。これは、サービス業全般に言えることで、レストラン業界も厳しい状況に置かれています。ご存知のようにレストランは、持ち帰りのみOKでイートインは不可です。
Los Altosの炭屋を立ち上げ、今やラーメン俺ん家も経営するK女史は、従業員(パートタイム含む)100人程度を一時解雇し、5店あるうちのいくつかは一時休業したとのこと。話ではベイエリア界隈の和食店のうち9割が一時閉店したとのこと。
レストランによっては、SNSを駆使して多くの人たちにToGoを買いに来てもらうように働きかけているところもあります。Berkeleyのきらくが良い例で、多くの和食店が買い控えたために、魚屋に余った在庫を安く買って、それを使ったToGoメニューを破格の値段で提供。これでもかとウニの乗ったウニ丼が$15なんて信じられない値段設定です。
今後、日本でもベイエリア同様にレストランは持ち帰りのみOKとなるかもしれません。日本ではレストランでも持ち帰りは一般的ではありませんが、もし、なったとしたら、柔軟にメニューを変えて持ち帰りで勝負できないと生き残れないかも知れません。
昨晩の夕飯はSan Mateoの寿司屋Yuzuの持ち帰りにしました。
ひょっとして、Yuzuのウェイトレスさんも解雇されていなくなっているかも…と懸念していましたが、しっかりと働いていました。
スーパーマーケットやCOSTCOといった量販店は一時的に品薄になることはあれど、どんどん物品は補充されています。ただ、最近では一度に入店できる客数を制限しているため、列に並んで入店するなどの制約が課されるようになりました。
Starbucksもかなり閉店している店が目立つようになりました。Foster Cityにある独立した2店舗はどちらも一時閉店してしまいました。幸いFoster City内では、Penelope's という個人経営と思われるコーヒーショップが夕方まで営業を続けてくれています。いつまで営業できるかわかりませんができるだけ続けて欲しいところです。
外出自粛とは言え健康のためのウォーキングなどは許されていますので、毎日一度か二度は子供達と外に出ています。場所によってはアジア人と見られると敬遠されるなんて話も聞きますが、ここベイエリアではそんなことは極めて希だと思われます。少なくとも、すれ違う人たちとは挨拶を交わし、彼らの顔にもそれほど悲壮感はありません。ただ、6 feetの距離は誰もがそれとなく保つようにはしています。
この状況もいつまで続くのか… 外出自粛要請が長引けば人々の疲労度も上がるでしょうし、経済に与える影響も甚大です。僕もかみさんも大企業勤務なので直ぐに職を失うことはないでしょうが、ゆくゆくどうなるか…
たった今飛び込んで来たニュースで、志村けんが死亡したとのこと。数日前にコロナ感染を公表していたので、笑いのネタが増えたなーと思っていただけにビックリです。まだ70歳という若さだったのに。僕は、小さい頃は毎週土曜に「8時だよ全員集合」を見ていました。全員集合が終わってからは「カトちゃんケンちゃん」も見ていたし、社会人になってからは一度、渋谷にある仲本工事の店に行ったことがあります(って関係ないか… 仲本工事はその店にいました)。
今、コロナで亡くなったとなると、葬儀もごくごく小さく行われるのでしょうか。あれだけの有名人なのに、亡くなる時はさくっと亡くなってしまうのですね。
ご冥福をお祈りします。
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