この記事はひとつ前の記事デイケア狂想曲(Foster Cityのデイケア事情)1の続きです

人づてで情報を得たデイケアをいくつも見学し、ようやく満足できるファミリーデイケアを見つけ、1月からぴろ太郎はそのファミリーデイケア(ここではNと呼びます)に通うことになりました。

ファミリーデイケアNは、閑静な住宅街の一角にあり(Foster City内はどこも閑静な住宅街ですが)、自宅の一部を使ってデイケアを運営しています。オーナーは30代後半から40代前半くらいの女性で、ややエキゾチックな顔つきでスリムな方でした。英語ネイティブでありませんが、英語は問題なく話せるし、はきはきした口調の利発そうな方で、誰にでも好印象を与える女性です。

カーポートの奥にある玄関ドアを開けると左手にリビングがあり、そのリビングを子供たちのプレイエリア、そしてリビング奥を昼寝スペースとしてクリブが並んでいます。

かみさんが事前見学に行った際(僕は事前見学には行っていない)、Nのオーナーは、自分が如何に預かっている子供たちを愛しているかを話し、運営面では次のようなことを話したそうです。

  • Nのスタッフはこのデイケアのオーナーと年配女性Sの2名で運営
  • 預かる子供は6人まで
  • 料金は月$1500で、子供を預かる時間帯は朝から夕方5時半まで
  • Nでは、週末・祝祭日の他に、年に10日間の有給休暇を取得する
  • 冷凍ミルクを預けておけば、Nで解凍・温めてミルクを与えてくれる
  • 哺乳瓶は各自持ち込むが、Nが毎日洗浄してくれる
  • オムツやワイプは各自が持ち込む。無くなりそうになると連絡が来るので追加分を持っていく
  • クリブ(昼寝用ベッド)は各自が持ち込む
  • (食事ができる子供たちには)Nがランチを提供する
  • 子供たちを交代でストローラーに乗せて毎日散歩に連れ出してる

オーナーの人柄や運営方針にも惹かれ、1月からぴろ太郎をデイケアNに預けることとなりました。

ぴろ太郎を預かってもらうのは、朝は8時半頃から夕方の5時半まで。

夕方、5時半にNにてぴろ太郎を拾い上げると、いつも香水の匂いがついていました。どうやら、スタッフSの女性の香水がぴろ太郎に移っているようです。できればデイケアで香水は止めて欲しいと思うものの、いろいろなお国柄の人が混在するアメリカですから、そこまで口を出すのも憚られるので何も言わないでいました。

ところが、しばらくして、ぴろ太郎に香水の香りがしなくなりました。これにはほっとしたのですが、その数日後、どうやら香水のきついスタッフSがいなくなっている様子。

そのことをオーナーに聞いてみたら、「最近雨が多くて渋滞が酷いので、手伝ってくれていたスタッフSは2週間ほど休むことになった」との返答が。そして、「心配しないで、私ひとりで十分やれているから」とのこと。

確かに、今年は雨が多く渋滞も多いけれど、そんな理由でスタッフSは休むのでしょうか?どうも腑に落ちないのですが、この時は「ふーん」で流していました。

その数日後、いつもの時間よりもやや遅めにぴろ太郎を預けに行ったときのことです。

玄関のドアをノックして中に入ると(いつも朝の時間帯はドアは施錠されていない)、プレイエリアには、子供たちがこっちで泣き、あっちで泣いており、そこにオーナーの姿はありませんでした。Hello, Hello !!と叫ぶと、奥からオーナーが出てきました。なんでも、子供たちのランチをつくっていたとのこと。

彼女はぴろ太郎を受け取ると、心配しないでと言い、僕を追い出すように外に出すとドアを閉めました。

合法とは言え、さすがに、一人で6人もの子供の世話をするのは無理があります。ぴろ太郎のことが心配になりますが、会社を休むわけにもいかず、Nのオーナーを信じるしかありません。

かみさんも、ぴろ太郎をNに連れて行ったり迎えにいった際に、オーナー1人では子供たちの世話が行き届いていないのを目にしており、オーナーに「ひとりで大丈夫なの? もう一人のスタッフはいつ戻るの?」といったことを聞いたのだそう。すると、「あのスタッフは辞めたので、別なスタッフを探している」との回答があったそうです。ん?先日の回答と違うけど…。

さて、ある日のこと。ぴろ太郎が定期検診か何かがあって、かみさんが昼頃にぴろ太郎をNに連れて行った時のことです。子供たちのプレイスペースにて、Nのオーナーが2-3人の3歳くらいの子供たちに食事を与えていたそうです。子供たちは、ちゃぶ台のような背の低い子供用テーブルの一角に窮屈そうに集まっていました。

もう自分で歩ける子供たちですから、あっちやこっちに歩いていってしまいそうなのに、そういうことをしていない… 移動したいのにできないみたいな感じがしたのだそう。この時は違和感を覚えただけでしたが、その数日後、とある事情で、また遅めの時間にNに行くことになったかみさんは、またも同じような光景を目にしました。

今度は、少し目を凝らして見たのだそうです。すると…、かみさんは見た!! なんと子供たちがテーブルにつながれてそこから離れられないようになっていたのだそう。

この光景にはかみさんもショッキング!だったそうで、僕のところに電話がかかってきました。

この話を聞いて、僕はデイケアを監督するソーシャルサービスに連絡すべきかどうか迷いましたが、自分の目で見た訳でもないし、証拠もないのが現状。他の親御さんに話をしようとも思ったのですが、なにぶん、まだ通い始めて日が浅いので他の親御さんとほとんど面識もなく、また、一部親御さんはこのNをとても気に入っているような気配があったので軽はずみなアクションも起こせないような状況でした。

この時から、Nに対する不信感がMAXとなり、他のデイケアを探し始めました。しかし、どこもかしこも一杯。Nに乗り換える前に予約していた大手デイケアも、もうインファント枠は埋まってしまっていました。

その後、程なくしてNのところには新しい中南米系のスタッフが入り、また2人体制に戻りました。2人体制になれば、子供たちを繋いだりなんてしなくて良いよね…と、考えることにして、その間、引き続きデイケア探しを続けます。

ここで、トラブル発生! 僕たちがデイケアを探しているということが、人づてにNのオーナーの耳に入ってしまったのでした。それを知ったNのオーナーから怒りのメールが。曰く、「あなたたちは、私のデイケアではunhappyみたいなので、他所へ移ってもらって結構よ!」みたいな。

がが~ん、これは困る。

そりゃ、今すぐ他所へ移りたいけれど、空きがないんだよ~、と心では思っても、顔は平静を装い冷静に対処します。

「僕たちがデイケアを探しているのは、ぴろ太郎を他所のデイケアに移したいからではなくて、僕たちの友達の子供のスペースなんですよ!! 友達からデイケア探しを頼まれただけなんです!勘違いしないで~」

嘘も方便ではありますが、とりあえず、この場はひとまず収まりました。ふぅ。

新しく入ったスタッフは、朝から午後までの勤務のようで、ぴろ太郎を迎えに行く5:30pmにはNのオーナーが一人だけでした。Nのオーナー曰く、6人の子供のうちの幾人かは午前中だけ預かっているので、午後は自分ひとりで十分なのだとか。

ちなみに、契約では5:30pmまでぴろ太郎を預かってくれることになっていましたが、5:20pmくらいにはすでにぴろ太郎はベビーシートに入れられて、玄関に置かれていることもしばしば。時には玄関のドアが開けられて、Nは玄関に立ってスマートフォンで何かしながら、その横にはベビーシートに入れられてぴろ太郎が置かれたことも。早くピックアップに来いとでも言いたげな態度でしたが、ピックアップ時にはNのオーナーは悪びれる様子もなく、ぴろ太郎のその日の様子を語るのでした。

新しく入ったスタッフですが、朝の様子を見ると、どうも子供たち全員の面倒を見させられているようで、ぴろ太郎を預けに行くと、プレイスペースには子供たちと新入りスタッフのみで、Nのオーナーは奥から出てくることしばしばでした。この分だと新スタッフもかなりストレスが溜まっているんじゃないかなーと心配になります。

さて、1月からぴろ太郎が通いはじめたファミリーデイケアNですが、いろいろと不安な要因もあれど、スタッフも2名になったし、このままなんとかやっていけるのかな?と思うようにしていた3月半ばのこと、Nのオーナーからメールが届きました。

簡潔に書くと、

「来月から、月々の支払を10%増しにします。これは高騰する食費に対応するための致し方ない措置なので理解してください。子供たちに健康的なランチを提供するために良い素材のものを厳選して選んでます。

 それと、4月は○日と○日、5月は○日、6月は第○週をプライベートデイとしてお休みすることにしますのでご了承ください。」

おいおいおーい、あまりにも一方的すぎませんか?来月まであと2週間だよ。値上げとか最低1か月前にお知らせすべきものでしょう。

それに値上げの原因が食費高騰なの?そもそも、ぴろ太郎は持参しているミルクしか飲んでいないので、何もランチは食べてないよ。そして、その休みって何? 一番困るのは6月の第○週の休み。この週ってかみさんが出張していないから僕一人で子供たちの面倒みなくちゃならないのに、そこが休みって、ヲイ!

と、まぁ、内心激オコしていながら、あくまで丁寧に次のような質問を返信してみました。

  1. 2週間前の値上げお知らせは短すぎませんか? それと、値上げ理由として食費高等を上げていますが、ぴろ太郎は持参したミルクしか飲んでいません。ウチも値上げされるのでしょうか?
  2. 休みの連絡がありましたが、プライベートデイとは、何ですか? 契約締結時に、年に10日の有給休暇を取得するというお話でしたが、その有給と考えて良いのでしょうか?

正直、ウチだけ値上げが除外されるとは思っていませんが、値上げ率を5%にしてくれるとか、再来月からにしてくれるとか、そういうネゴができればと良しと思っての返信です。

ところが、これに対して、Nのオーナーからの返信は次のようなものでした。

「あなた方は私たちのサービスに不満があるようですので、来月から他所へ移ってもらって構いませんよ」

この予想外すぎる返信には愕然。質問に対する回答は一切なし。これって、いわゆる逆ギレってヤツじゃないですか?

とりあえず、この返信があった日に、かみさんがぴろ太郎をピックアップに行き、そこでオーナーNのご機嫌をとることに。この質問メールをしたのは僕なので、かみさんは、「夫は英語ネイティブじゃないから、質問メールで失礼な書き方をしているように受け取ったなら謝ります。でも、私たちもこちらのサービスの内容を確認したいだけなのです」みたいな感じなことを伝えます。

Nのオーナーは、僕たち以外の親御さんは、今回の値上げに理解を示してくれているのに、ウチらだけが文句を言っていると言います(ホントか?)。

そして、話をしているうちに、Nのオーナーは、今回の件のみならず、日頃から私たちがいちいちいろいろなことに質問してくるのをうっとおしく感じていたようす。例えば、Nではストローラーで子供を散歩に連れ出すという話だったので、以前、かみさんが「日焼け止めは渡した方が良い?」「ジャケットは持たせる?」と聞いたことがあったそうですが、Nのオーナーにしてみれば、日焼け止めは(自分のとこにあるのを)ちゃんと塗っているし、寒い日は毛布か何かでくるんでいるから心配いらないわよっ!そんなことをいちいち聞いてくるなんて、私のことを信用してないのかしら!ウッキー!! みたいに感じていたようです。多分、スタッフがいなくなった理由とか、一人で大丈夫なの?とか、そういう質問にも不快に思っていたのでしょう。

でもさー、そういうの聞くのは当然じゃない?聞かなきゃ分からんでしょう。それに、デイケアNが上手く回っていないような様子があちこちに見えているから聞いているんですよ。「わたしのことを信じられないの?」って、「はい、信じられませんよ」って言ってやりたい。ちなみに、以前、ぴろ子が通っていたファミリーデイケアでは、日焼け止めも持ってくるように指示してきたから、我々としてはそういうものだと思っていたんですよ。

オーナーは、もうぴろ太郎を預かりませんとは言いませんが、他所の方があなた方もhappyじゃないかしらみたいな言い回しをします。ただ、オーナーの目は、「ふん、ほかに空きがあるところなんて無いわよ」みたいに言ってます。

結局、この場は、「夫と相談するけれど、我々としてはNに引き続き預かって欲しい」旨を伝えます。そして、当然ながら裏ではデイケア探しに注力。幸いにして、この翌日に、Nにお願いする前に、登録料を払っていたデイケアに空きが出たことが分かり、そちらに電話して来月からお願いしたい旨を伝え、また、ファミリーデイケアNには、3月いっぱいで卒業する旨を伝えました。ふぅ。
(後日談ながら、以前、払っていた登録料はまだ有効だったので、お金を無駄にしないで済みました)

ちなみに、少し前に、デイケアNを利用している親御さんのひとりとこのデイケアに関する意見交換することができたのですが、彼曰く、「ウチもNには満足していなくて、他に空きがあれば、今すぐにでも移したいが、空きがないから仕方ない」とのことでした。

辞める旨をNに話した際、Nのオーナーは、「ぴろ太郎は、アテンションがないと泣いてしまうようだから、デイケアよりは、専属のナニーを雇った方が良いかも知れないわね」みたいなことを言ってきたそうで。はいはい、Nのオーナーがいかに楽をしたがっているのかがよく分かります。文句のひとつも言いたくなりますが、ぴろ太郎は、あと2週間弱ほどお世話にならざるを得ないので、ここはぐっと飲み込みます。

こうして、残り2週間を無難に過ごしてデイケアNを去りました。

残り2週間は、先方も気を使ってくれている様子が見えて、そんなに悪いところでもないのかなぁと思ったり。

最終日は、3か月お世話になったお礼に、お花とお礼の品を持っていきました。

デイケアNに通いながら、別なデイケアを探していた際、友人の友人から、「私、とてもお勧めなデイケアを知っているわ。とても信頼できるところよ。」と言ってデイケアNが紹介されたときには、失笑してしまいました。

分かりませんが、たぶん、かつてはデイケアNのオーナーも、かつては、熱心な人だったのかなーと思うんです。たまたま、ある日、開いていた木戸の奥に目をやると、そこには、子供用の遊具がたくさん置いてありました(今は使っている気配はないけれど)。分かりませんが、かつては熱心にデイケア運営していたけれど、何かあって変わってしまったりしたのかなーと。そういうのもあるから、自分でも自分に納得できないような面もあって、こちらがいろいろとつつくと、逆切れしてしまうとか…(考えすぎ?)。もしくは、私たちの期待値が高すぎるのかな(そんなことはないと思うが)。

と、まぁ、いろいろと振り回されましたが、4月からぴろ太郎は新しいデイケアに移るのでした。

そうそう、デイケアNの最終日、ぴろ太郎を拾うと同時にデイケアNに預けていた備品もすべて回収したのですが、帰宅後、デイケアNで使っていた哺乳瓶の乳首に大きな亀裂ができていたのを発見。こんなのでぴろ太郎はミルクを飲まされていたのでしょうか。デイケアNを辞めて正解だったとしみじみと思いました。

それと、デイケアNを辞めたいと内心おもっていた親御さんも、偶然にして、3月いっぱいでデイケアNを辞めたそうです。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2017年4月4日(火) 22:50