ウチの子供たち(ぴろ子、ぴろ太郎)は、違う病院で生まれました。

ぴろ子は、2011年6月にRedwood CityにあるSequoia Hospitalで産声を上げ、ぴろ太郎は2016年7月にPalo AltoのStanfordの子供病院であるLucile Packard Children's Hospital(以下、Stanfordって書きます)で産声を上げました。

病院が異なる理由は、単に、かみさんがお世話になった産婦人科医が勤務先である病院を移ったためです。

ぴろ子を妊娠した際、かみさんは、Sequoia Hospitalのすぐ隣にあるWomen's Careという病院に行って診察を受け、そこの産婦人科医 J先生にお世話になることに決めました。当時、San Carlosに住んでいたので、Sequoia Hospitalは最寄の病院でした。

Women's Careは街中にあるようなクリニックでして、超音波検査などの診察はできますが、出産の設備はありません。出産自体は、すぐ隣にあるSequoia Hospitalで行います。普段、Women's Careに勤務している産科医が、担当している妊婦さんが出産となれば、Sequoia Hospitalにやってきて、そこの施設や看護婦らとともに出産を担当してくれます。

ぴろ子を出産したあと、かみさんを担当してくれたJ先生は、San Carlosに新しくできたSutterHealthの病院に移りました。こちらはWomen's Careに比べると格段に大きな病院ですが、出産設備はなく、出産はStanfordで行うことになっていました。J先生はとても親身になってくれた信頼できる産婦人科医でしたので、引き続き、J先生に赤ちゃんを取り上げてもらいたいと思い、かみさんはWomen's CareからSutterHealthへと病院を移りました。そういう理由から、ぴろ太郎はStanfordで生まれました。

Sequoia Hospital と Stanford 、いろいろと違いがありました。気付いた違いを列挙してみますね。ただし、これら情報のうち、建物や病室に関する情報はもう役に立たないと思います。というのも…

ぴろ子を産んだとき、Sequoia Hospitalは改装中で、出産があと数ヶ月遅れたら、改築された新しい病棟で出産していました。

ぴろ太郎を生んだとき、Stanfordは新棟建設中で、出産があと数ヶ月遅れたら、新築された病棟で出産していました。

という訳で、運悪く(?)どちらも立て直される直前の病棟での出産となりました。

建物・設備に関すること

Sequoia Hospitalはなかなか年季の入った建物でして、白い巨塔に出てくるようないかにも「病院」といったつくりでした。決して、不便ではないものの、それなりに歴史を感じさせる建物でした。

一方、Stanfordはモダンで綺麗な建物で、華やかさがありました。もっとも、こちらは子供病院なので、子供を楽しませるといった要素があったからかもしれませんが(Stanford Hospitalは巨大な総合病院で、Children's Hospitalはその一角にあり建物はつながっています)。

Stanford Children's Hospitalの外観
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独断と偏見で例えるなら、Sequoiaは代々続いている老舗旅館、StanfordはLas Vegasのベラッジオホテル…といった感でしょうか(ちと極端?)。

Sequoiaが改装していたのは老朽化が原因でしょうが、Stanfordは違う理由で工事していたと思います。察するに、病院施設の拡張か何かではないかと。少なくともStanfordの病院施設は老朽しているようには全く見えませんでした。

Sequoia、Stanfordどちらにもパーキングがありますが、Sequoiaは無料、Stanfordは患者は無料ですが(受付でパスをもらう必要あり)、見舞客は有料でした。バレーパーキングも両方ともに完備されていました。

Stanfordは巨大な病院なため、建物内で迷うことがしばしばありました。特に、出産後に回復を待つフロアのつくりが独特で、何度も迷いました。

部屋に関すること

Sequoiaは出産する部屋も、出産後に回復を待つ部屋も完全個室でした。なので、入院から退院まで同じ部屋に滞在します。入院から退院まで同じ部屋というのは、当然ながら便利です。

一方のStanford、出産する部屋と回復を待つ部屋は別部屋です。なので、出産後に部屋の移動が発生します。そして、出産部屋は完全個室ですが、回復を待つ部屋は個室または相部屋(二人部屋)のどちらかがアサインされます。病院スタッフによる説明では、有名人だから個室がアサインされるということはなく、平等に早いもの順で、個室が空いていればそれがアサインされ、個室が満室になると相部屋がアサインされるという話でした。私たちは相部屋がアサインされて、ゲゲッ!と思いましたが、結局、もうひとつのベッドには誰も来ませんでした(ほんとうかな?)。私たちだけで滞在できたので、個室と同等に使えました。

SequoiaもStanfordも出産部屋はシャワーやテレビが備わっていて快適でした。特に、Stanfordは映画も見れてgoodでした。

スタッフに関すること
Sequoia、Stanford、どちらも、医師、看護師ともに丁寧ですばらしい人たちでした。ただ、僕が見た限りでは、Stanfordに比べると、Sequoiaの方が平均年齢は上でした(Stanfordは若い医師・看護師が多かった)。

なんとなく年上の医師・看護婦の方が経験豊富で安心できるのかなぁという気がしなくもないですが、どうなんでしょうね。もちろん、Stanfordの意思・看護婦の方々も丁寧な方ばかりでした。

設備に関すること

Sequoia、Stanford共に、カフェや売店が備わっていました。Stanfordにはカフェテリアがあり、病気じゃなくても立ち寄りたくなるような施設で、暖かい食事も食べられます。一方、Sequoiaのカフェはサンドイッチやスープなどがあって、提供されている食事は必要最低限レベルのものでした。

僕はStanfordのカフェでは食事をしましたが、Sequoiaのカフェは利用しませんでした。と、言うのも、Sequoiaに向かう道すがら、Redwood Cityに「ひぐま」という馴染みの和食店があるので、そこでto goしてからSequoiaに行っていました。

食事に関すること

Sequoia、Stanfordともに患者には食事が出ます。が、付き添いの僕には出ません。

Sequoiaは、定時になると食事がいっせいに配膳されます。患者には選択できる余地は基本ありません(宗教やアレルギーを除く)。正直、アメリカの病院食なんて美味しくないだろうと思っていたのですが、そこまで酷いものではありませんでした。また、出産後の食事ではお祝いの意があるのでしょう、スパークリングワイン(小瓶)が付きました。なかなか粋な計らいです(といっても、出産直後のお母さん方でお酒飲みたいと思えるほどの余裕があるか不明ですが…)

一方のStanfordですが、こちらは部屋にメニューが置いてあり、そこから好きなものを電話オーダーして配送してもらえます。メニューは品数豊富で多種多様な食事が用意されていました。

メニューです。
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まさにホテル並みのサービスです。ただ、お酒はありませんでした。これ、たくさん食べるとそれだけ請求額も増えるのでしょうか…それが謎です。

こういう食事のサービスはStanfordが巨大総合病院だから出来るのでしょうね。

プレゼント
Sequoiaでは、赤ちゃん用の絵本(白と黒を基調とした絵本)をプレゼントしてくれましたが、Stanfordにはそういうのはありませんでした。

費用
さて、一番気になる出産費用です(笑

ご存知なとおり、アメリカの医療費は非常に複雑です。僕もそのシステムを完全には理解できていません。今回は、単純に、SequoiaとStanfordの病院から請求された額(保険適用前)を比較してみます。ちなみに、出産直後にその病院にて勤務している小児科医が生まれた赤ちゃんの診察をしてくれましたが、この費用は別に請求されており、ここには含まれていません。無痛分娩の麻酔費用も含まれていません。

Sequoia (2011年)$ 41,000
Stanford (2016年)$ 48,000

Stanfordの方がSequoiaよりも高額だろうと思っていましたが、Stanfordが2割増程度だったのはちょっと意外でした。なんとなく、Stanfordは、Sequoiaよりはるかに高額なんじゃないかと漠然と思っていましたので。

しかし、2泊3日の出産で、日本円で400万円以上もかかるって、どうなんでしょう。さすがアメリカです。

参考ながら書いておきますと、Sequoiaからの請求額に対し、僕たちが負担したのは$300(約3万円)でした。

上記請求額は、病院が保険会社に請求した額です。実際には、病院と健康保険会社との間に結ばれた割引レートが適用されるので、病院が受領する金額は上記よりも下がります。そして、その割引適用後の金額を保険会社が支払い、保険契約者(我々)は保険契約によって定められた額を負担します。

私たちが実際に負担する額は、毎年更新される保険の契約内容によって異なるので、一概に比較はできません。保険に入っているからこそ、負担額が大幅に減っている訳ではありますが、その代償として、毎月の給料から天引きされる保険額は驚くほどに高額です。

そろそろ来年度の保険更新時期になりました。いろいろなオプションがあるので、選択肢が広がる反面、どれが一番ベストなのかを考えるのも大変です。ふぅ。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2016年10月27日(木) 18:40