日本では生牡蠣のシーズンというと秋から冬、英語で語尾にRのつく9-12月とよく言われますが、ここアメリカでは1年中生カキが売られています。サンフランシスコから北に車で1時間、海岸線の美しいPoint Reyesを越えるとOysterで有名なMarshallという町があります。Highway1沿いには、Oysterの卸売がいくつか並んでいて、サンフランシスコ方面から大きなクーラーボックスを積んだ車が次々に訪れては50、100の単位で買っていきます。併設するピクニックエリアでそのまま生で食べたりグリルしたりすることもできますが、どの卸売もOysterしか売っていないため、お酒やおつまみ、紙コップやお皿、グリル用の炭などは全て持参しないとOysterばかり食べることになります。アメリカ東海岸由来のアトランティック・オイスターと並んでクマモト・オイスターもありました。クマモト種は、第二次大戦後に熊本近辺から持ち込まれたのが始めらしく、アメリカ種に比べると身がクリーミーで濃厚な味わいです。最低オーダーがDozen (12個)なので、いろいろ試したい場合は大人数で行った方がいいでしょう。カキは開けるのが大変というイメージがありましたが、カキ開け用のピックの差し込み方がポイントのようです。慣れてくるとラクに開きます。あとはレモンをかけたり、タバスコを乗せたり、しょうゆで和風にしたり。。。自然の塩味が効いているので、ついお酒が進んでしまいます。近所の中国系マーケットで売られている殻つきOysterも大した違いはないのかもしれないですが、海を見ながら採れたてのOysterをこじ開けて食べると海ごと食している気分になりました。野趣あふれる企画をお探しでしたらオススメです。

投稿者: B-Bridge コーヒーブレイク 投稿日時: 2006年11月6日(月) 13:02