先日、スタンフォード大学のキャンパスでPalo Alto Concours d'Eleganceという車のショーがあった。この時期になると、ベイエリアのあちこちでカーショーが開かれるが、スタンフォードは高級住宅地に囲まれているためか、毎年レベルが高い。車好きの夫が行きたい行きたいというので、ビーチ帰りに寄ってみた。3時すぎに会場のサッカー場に着いたら、4時で終わりとある。入場料20ドルとあり、1時間で20ドルは高いねとぐずぐずしていたら、チケット持ってる?と男性が近づいてきた。スキーのリフトチケットみたいに安く売りたいのかな、と思ったら、これで入っていいよ、と立派なバッジを2枚くれた。よく見るとパトロン用の入場バッジ。もしかしてフェラーリを持ってきたお金持ちかもしれない。急にパトロンになって入場した。 会場には、クラシックカーから最新のプレミアムカーまで、珍しい車が一同に会していた。どこにまぁこんなクラシックカーがしまってあったの?というくらい、ぴかぴかにメンテされたおタカラ車が芝の上に並んでいる。車にあまり詳しくない私でも楽しい。夫は家族を残してどこかに行ってしまった。個人的に好きなのは30-50年代のイギリスの車。全体に丸みを帯びていて、羽のついた帽子を被ったまま乗ってもぶつからないくらい室内がゆったりしている。おもちゃの車がそのまま大きくなったみたい(おもちゃがマネしているはずなんだけど)。車の傍に座っているオーナーが決まって60前後の人のよさそうなおじさんというのもおもしろい。
でも観客を最も集めていたのはスポーツカー。小学生の定番だった下敷きにありそうな赤や黄色のスポーツカーに男性が群がっていた。車高が低くて一般道は走れず、専用トラックで運んでくるらしい。普通の道路を走れないなんて、究極のおもちゃだ。
他に注目を集めていたのはポルシェのパトカー。これで追いかけられたら逃げられないと思う。SUVまでポルシェでパトカーにしてしまった理由はよくわからない。4時の終了を待たずに、おっちゃん達がお気に入りのクラシックカーに乗り込んで会場を去っていく姿が微笑ましかった。家に帰ったらまたぴかぴかに磨くのでしょうね。Palo Alto Concours d'Eleganceサイトhttps://www.paconcours.com/
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