今日のローカル誌San Mateo Daily Journalの一面記事より。San Mateo市議会は、2018年までに最低賃金(時給)を$15に上げることに決定したとのこと。

ベイエリア一帯で生活費が高騰していることを考えれば最低賃金上昇は理解できなくもないけれど、San Mateoの今日現在の最低賃金は$9(注釈:ググったところ$9と出たのだけれど、2016年1月からカリフォルニア州の最低賃金が$10になっているそうなので、ひょっとしたら$10なのかも)。ってことは、たった2年で賃金を50%以上も上昇させるってことですよね。かなり挑戦的なプランなように感じます。

実現されれば、San Mateo市内のレストランや小売店は、賃金上昇分を商品価格に転嫁するでしょうから、モノの値段はさらに上がるでしょうね。

となると、ウチが外食する回数は、間違いなく減るでしょうね… 今でも外食にかかる費用(特に和食!)は高いなぁと感じているのに。

個人的には、最低賃金上昇させてもいいけど、チップを廃絶してもらえないものだろうか…なんて思ったり。そもそもチップって最低賃金もらえないからその分をチップで賄っていたんじゃなかったんでしたっけ?

Minimum Wageというサイトを見て知ったんだけど、各州ごとに、Min. Wage(最低賃金)の他に、Min. Tipped Wage(チップを貰う人の最低賃金)が決められている様子。

で、これを見て唖然としたことがひとつ。

カリフォルニア州の場合、Min WageもMin. Tipped Wageも$10で同じ。

ニューヨーク州の場合、Min Wageは$9、Min Tipped Wageは$7.5 で差がついています。

そして、テキサス、ニューメキシコ、ワイオミング、アラバマ、ジョージア、ノースカロライナ、ペンシルバニア、ヴァージニア、カンザス、オクラホマ、ルイジアナ、ケンタッキー、テネシー、ミシシッピー、インディアナ ...etc といった州では、Min Wageが$7.25で、Min Tipped Wageは ...

$2.13

ですよ!!

これを見ると、カリフォルニアで食事した際にチップ置く必要あるのかと思ってしまいます。
(Min Wage$7.25、Min Tipped Wage $2.13 は連邦政府が規定した最低賃金)

ちょっと話がずれました。
San Mateoの最低賃金上昇の話はSan Mateo市の話で、San Mateo郡の話ではありません。が、カリフォルニア州も2022年には最低賃金を$15にするとのこと。今回のSan Mateo市の決定は、その実行時期を前倒ししただけで、遅かれ早かれ賃金上昇は行われることになります。

しかし、カリフォルニア州の最低賃金 $15 ってのはどうなんでしょう。都市部ならまだしも、そうでない地方も $15 にするのでしょうか…。

そして、気になるのは日本との格差。

現在の東京の最低賃金は 907円 だそうで。1ドル106円(今現在のレート)として計算すると、サンマテオ市の最低賃金は現在 954円。2年後には1590円になります。

東京が907円ですから、日本の地方都市はそれよりも安い訳です。日本とアメリカの経済格差はますます開くばかりです。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2016年5月2日(月) 22:38