一つ前に、サンフランシスコ勤務のことを書きましたが、その日は午後3時から近くのバーにチーム全員で飲みに行くことになっていました。
が、予約していたはずのバーに行ってみると、その日は、プライベートイベントのため貸切になっていました。スタッフに聞いてみたのですが、私達の予約は入ってないと言われてしまいました。
仕方なく別な店を探しますが、その日はクリスマス前の金曜とあって、どこもイベント予約が入っている様子。なかなか空いている店が見つかりません。それでも近くのファンシーな中華レストランにぎゅうぎゅうで15人入れるスペースを見つけることができました。
さて、その酒の席での話。
スウェーデン人のVPと和食の話になりました。東京にも出張したことがある人ですから、和食にも造詣があることでしょう。メンロパークに住んでいる彼は、地元のお薦めの和食レストランをいくつか教えてくれました。
その彼が、エセ和食の店が多いことを嘆いていました。曰く、寿司屋をはじめとするの日本食レストランは多いけれど、オーセンティックな店は極めて少ない…と。
確かに、ベイエリアの日本食レストランは、日本人からすればなんちゃって和食が多いのはみなさんもご存知のとおりです。このスウェーデン人、なかなか分かっているじゃないですか~。と、一目置きたくなりました。
彼は続けます。
「この前食事した寿司屋もダメだった。
だって、
チゲ
がないって言うんだ…」
えっ!?
チゲですか。
「チゲをオーダーしようとしたら、無いって言うんだよ…」
チゲ確かに旨いけど、そりゃ、韓国でしょ。
あんた、チゲのある寿司屋をオーセンティックな店と思ってたんかいっ!
やんわりとちげがどこの国の料理か説明しておきました。
まあ、僕もスウェーデン料理とフィンランド料理の違いなんて分かりませんから、韓国と日本が混ざるのも仕方ないとは思います。でも、チゲをオーダーされて、不快に思った寿司屋もあったんじゃなかろうか…
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