日本人からすれば(そして、保守系アメリカ人にとっても)反社会的なネタではあるのですが、最近、目からウロコだったこと第2弾です。
マリファナに関することです。あらかじめ記しておきますが、私は決してマリファナを肯定したり、推奨する意図はありません。
先日、とある集まりに参加して、高校生のお子さん(男子)を持つお母さんとお話ししました。その方がちらっと言っていたのですが、お子さんが友達とマリファナを吸っているそうで、止めろと言っても全然効果なしなのだそうなのです。時折、友達のところに遊びに行ってはマリファナを吸ってくるのだそう・・。
そのお子さんには会ったことありませんが、写真は何度か見たことがあります。笑顔の素敵ないかにも健康的高校生代表といった感じで、家族写真もみなとても良い表情で、幸せな家庭といった雰囲気です。そのお母さんからも、その子はごく普通に高校生活を楽しんでおり、スポーツにも励んでいて、カリフォルニア州内をあちこち遠征に行ったりしていると聞きます。家族思いの素直な良い子なのだそうです。まさかそんなお子さんがマリファナだなんて、まったく結びつかずで私は唖然としてしまいました。
その後の彼女の発言にさらに唖然とさせられました。曰く、アメリカの高校なんて、まず間違いなくどこでもマリファナなんて普通に広まっているとのこと。いやいや、あなたの住んでいるエリアの高校はそうかも知れないけれど、私の住んでいるサンマテオ界隈ではそんなことはないんじゃない?と失礼を承知で聞いてみましたが、サンマテオも同じよ!! と断言されてしまいました。
マリファナって大麻ですよね。日本だと芸能人が大麻所持で捕まって大々的ニュースになるアレですよね~。そんなのがアメリカの高校で広まっているだなんて、それも普通の生徒が楽しんでいる(?)だなんて、もうおじさんはショックです。
その話を聞いて、別な人からアメリカの高校のマリファナ汚染を以前聞いたことがあったことをふと思い出しました。比較的最近、高校生の息子さんと一緒に日本からこちらに引っ越してきた人がいます。お子さんはサンフランシスコの高校に入学したそうなのですが、授業中にマリファナ入りのクッキーが回ってきたりするのだそうです。
そういう話を聞くと、私なんかは、後ろにギャングやマフィアがいて、食べなかったら半殺しの目にあったりするんじゃなかろうかと懸念したのですが、どうやら、そういう感じではなく、もっと軽いノリで生徒がこっそりマリファナ入りクッキーを持ってきて、良かったら食べてみなよみたいな軽いノリで楽しんでいるようなのです。その友人のお子さんは当然「要らない」と言って口にしなかったそうですが、その話に私はびっくりしまくりでした。
こういった話を、アメリカ生活の長い何人かの友人にしてみたところ、だれもが、そんなものだと言うので、これまたびっくりでした。
もちろん、自分はマリファナを試したことはないですし、今までにそれを目にしたこともありません。ただ、ロックバンドのコンサートに行った際に、マリファナ吸っている人を見たことはあります(独特の匂いがあって、その匂いが何かを同行した友人が教えてくれました)。
ところで、最近、アメリカ各地でマリファナを合法化しようとする動きが出ていますよね。そのニュースを耳にしたときは、自分には関係ないことなのでまったく興味を示さなかったのですが、ちょっと調べてみると、アメリカでは、マリファナに対する認識が、自分のそれとだいぶ異なりつつあることに気づかされました。
まず、自分のマリファナに対する認識ですが、
- 人間をダメにする薬
- 服用すると気持ちよくなるらしい
- 常習性があって最後は廃人になる
- でも、本当のところはどんなものか良くわからない。が、怖いものらしいので近づかないようにするのがベスト
みたいなものでした。
が、最近の研究で、まったく私の認識とは違うことが発表されているらしいのです。曰く、
- マリファナは常習性はきわめて弱く、カフェインよりも弱い
- マリファナを吸うとフワリとした感覚を覚えるが、アルコールを服用したときのように、気が強くなったり、物事に粗雑になったりはしない
- したがって、マリファナを服用して車を運転すると、普段よりスピードを落としてより注意深く運転するようになる(アルコールとは反対)
- フワリとした感覚なので、ケンカとかにはならない
- 健康に悪影響も与えない
なんだか自分が変な宗教に洗脳されようとしているのではないか、または、今まで洗脳されていたのが解けつつあるのだろうか・・・そんな気分を感じています。パラダイムシフトというか、社会常識がひっくり返されるようです。
上記は、ウィキペディアなどで詳しく知ることができます(本当にこれらの話が正しいのかどうかはわかりませんが・・・)。
アメリカは、基本マリファナは違法でしたが、最近、合法化しようという動きが各地で起きています。
コロラド州、ワシントン州、オレゴン州は、嗜好用マリファナが合法になり、市内でマリファナを購入することができるようになりました。
カリフォルニア州は、医療用マリファナが合法で、医師の承諾があればライセンスが供与され、医療用という名目でマリファナを服用できるのだそうです。医療用だから、末期がん患者などが使えるのだろうと思いきや、実はかなり診断は緩いらしく、眠れないとか、疲れがひどいといった理由でも発行してもらえるようです。実際、ネット上でライセンス取得の流れなどを見つけられますが、病院に言って40分程度でライセンスが発行されたと書かれている記事もありました。「医療用」というのも、有名無実化しているようです。
ただし、州によっては上記のようにマリファナ解禁に動いていますが、連邦政府は依然マリファナを禁止しており、州と連邦政府による対立が起こっています。
マリファナを合法化しようとする動きにはいろいろな背景があるようで、この辺の話は次のサイトにわかりやすく説明されています。
マリファナ合法化への動きはこの先も続いていくように思えます。となると、街中にマリファナを楽しめる店ができたり、もっと言うと、スターバックスがマリファナを扱うようになったりする日もあるのかも知れません。新たなビジネスチャンスなのかも知れませんが、どうもすんなりと私には受け入れられそうもありません。
あ、マリファナ合法化にどうこういうつもりはないですが、さすがに高校生が服用するのはいただけません。安いものじゃないようだし、そういうのは大人になってから合法なところで楽しんでください。
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