毎週水曜日の夕方5pm - 9pm、Foster CityのRyan Parkにて、Moveable Feastという名の、フードトラックが集まるイベントが開催されています。

フードトラックのこういうイベント、昨今、あちこちで開催されていますよね。このFoster Cityのフードトラックイベント、足を運ぶのはこれが2度め。2度めではありますが、正直、僕はフードトラックがあまり好きじゃないんですよね。

フードトラックって、いわば屋台の延長にあるものだと思うんですよ。レストランのように店舗を構えるほどの初期投資はかからないのがメリットで、機動力を駆使して場所を変えて営業する。サーブするフードも、お値段安めでボリュームがあって、そこそこ美味いものを早く出す、そんな店であるべき(あって欲しい)な、と独断と偏見で思うわけです。

ですが、今日のフードトラック、どれも値段は高く(一人前のメニューで、$10越えるなんてザラ)、趣向を凝らした創作フードちっくなものを出すところがほとんどになってしまいました。そうやって高級志向に走らないと値段を上げられないんだろうなとも思うのですが、$6程度で腹いっぱい食べられるフードトラックとかないんですかね。全然クールじゃなくていいから、麻婆豆腐丼みたいなのを$5とかで出してくれるような・・。遠い昔、会社の近くに来ていたタイ料理のフードトラックは、お客が自分で器に持って、$6程度だったような記憶があります。近所の中華行けばランチメニューなんて、まだ$7前後で食べられる訳ですから。

で、そんな好きでもないフードトラックのイベントになんで2回も行ったのさと言われそうですが、1回目は一度くらいは見ておこうかと足を運び、2回目はあまり行く気はなかったけどかみさんに呼び出されて行く事に。と、言うのも、たまたまこの日、ぴろ子の習い事がその近所でありまして、その習い事に、友人のお嬢さんも参加していたため、じゃぁ、家族あわせて皆で一緒にフードトラックでも行きましょうかってな話になったそうです。

出展トラック数は8店舗。
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Curry Up Nowは言わずと知れた、フードトラックの成功例筆頭じゃないでしょうか。インドカレーをブリトーのようにラップして食べやすくすることで爆発的に人気が出て、複数トラックを所有し、更に今ではベイエリアにレストラン3店舗を展開するまでになりました。
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ウチの会社の近所にも時折来ているトラックなので、僕も食べたことありますが、結構なボリュームでびっくり。そして、思った以上に辛くてまたびっくりでした。

この日、僕が夕飯にと選んだのはこちらのトラック。
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実は、今回、参加しているトラックの中で、これと言って惹かれるトラックがありませんでした。で、あれば、ここは一発、ブログのネタになるだろうと寿司トラック Mannaを選ぶことにしてみました。意外と混んでいて、オーダー待ちの列が出来ていましたが、みたところ日本人客は自分のほかになく・・ まあ、そうでしょうね。そんな物好きなニホンジンは僕くらいでしょうね。

寿司トラックと書きましたが、寿司以外にもテリヤキチキンどんぶりみたいなメニューもあって、寿司をメインとする和食トラックといった方が実像に近いでしょうか。トラック内を覗き込んでみたところ、キッチンで寿司を握っているのはどうやら日本人ではないようですが、日本人でない寿司シェフが美味い寿司を出す店もたくさんありますから、その辺は問題じゃありません。

当然と言えば、当然でしょうが、寿司メニューは、アメリカンな巻物ばかりでして、にぎり寿司などはありません。

この日のメニューボードには、"sea bomb" なるウニの入った寿司がお勧めとして掲げられていました。お値段 $14。
これにたいそう惹かれましたが、やっぱり怖いので、生ものは避けておこうと、Lobster Temptationという巻き寿司をオーダーしました。"Lobster" と名前がついていますが、実際にはカニを使っているそうです(ちゃんとそのような説明書きがありました)。

この店、すごく待たされました。どうやら夫婦のみで運営しているようで、奥さんが注文を取り、旦那さんが寿司を握っているようです。でも、だんなさんだけではキッチンを回せないようで、奥さんが注文を取るのを時折止めて、旦那さんの手伝いに入っていました。

僕がオーダーの列に並んだとき、僕の前には7,8人ほどしかいなかったんですが、結局、できあがった寿司を受け取るまでに30分弱は待ったんじゃないでしょうか。

それだけ待たされたLobster Temptationがコチラ。
枝豆に、太巻きのような巻物が一本。中は、カニの身をマヨネーズで合えたものがメインで、それと共にアボカドやタクワンが入ってます。
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外側は海苔でまかれていますが、崩れないように更に外側が紙でラップされています。当然、食べるときは紙をはがして食べます。

やっちゃった感のある巻き寿司でしたが、これがびっくり!

まいう~

(ちょっと古い?)

いやいやいやいや、どうしてどうしてどうして、びっくりしましたよ。これが意外と美味い。期待値が低かったからそう思うだけかもしれませんが、味は及第点。日本人でも普通に美味しく食べられることは請け合います。味は、いわばエビマヨみたいな感じですが、それにアボカドのとろっとした触感と、タクワンのコリッとした触感が絶妙な味わいを演出しています。

ただ、巻物がやや太めなためか、食べ進むうちに、だんだんと巻きが崩れてしまったのが難点ではありますが、味は合格です。正直、リピートしたい!と思うほどでした。うちのかみさんも(思っていたよりは)美味しいと評価していました。

ちなみに、このLobster Temptationはお値段 $11 でした。巻物一本では、腹八分目といったところですが、寿司屋も最近お高いことを考えると、お値段的には悪くないかなと。

新鮮な発見があったので、またこのフードトラックイベントに足を運んでもいいなと思った水曜日でした。

おまけ。隣のタイ料理のトラックは、なぜか全面に日本風なイラストが描かれていました。
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多国籍な人たちが盆踊りに花火に金魚すくいを楽しんでいる絵なのに、なぜかお店はタイ料理。なんだろう、このミスマッチな雰囲気。不思議だ。

Moveable Feast Foster Cityは、毎週水曜日 5pm - 9pm 

Foster Cityの図書館向かい(Shell Blvdをはさんだ反対側)のRyan Parkで開催されています。
パーキングはFoster City Recreation Centerを使えますが、かなり混雑しています(8pmを過ぎると空いてくる)。結構な人がFoster City図書館のパーキングに車を停めている様子ですが、それやっちゃって大丈夫なのかは不明(大目に見てくれているものと思われる)。

会場には、バケツをひっくり返したような椅子が用意され、生バンドも入ったりしています。周囲は芝生が広がるので、敷物を持っていくのもアリ。ただ、風が冷たいので防寒対策はお忘れなく。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2014年7月28日(月) 08:44