去年、会社の同僚といっしょに、とあるグラント(公的研究資金)の申請をした。

肺高血圧症治療薬の研究費だ。うちの会社に、肺高血圧症の新しい治療薬になるかも知れない、いわゆる研究の種(seed)がある。でも会社としては当面、皮膚科領域疾患に集中するという経営方針があるため、循環器/呼吸器疾患に分類される肺高血圧症の治療薬の研究は社内のオフィシャルプロジェクトとしては研究費がつかない。そこで上司からも勧められ、ちょうど募集があったグラントを申請することにした。

大学の研究者ならばグラント申請というのは日々の仕事の一部で、毎年たくさん提出しているもの。企業でも特に私たちのようなスタートアップではいろいろと出すのだけれど、私自身はこれまで、ちょろっとしたお手伝いくらいしかしたことがなかった。

恥ずかしながら今回初めて、主なパートの作成を担当したので、いってみればこの歳にしてデビュー戦のような感じ。でも目指すはかなりの狭き門。

最初は短いサマリーでプレ選考があり、これはさくっと通過。問題はfull application。数10ページに渡る書類と各種の添付書類を、バイオロジーのパートナーといっしょに作成し、祈る気持ちで提出したのが昨年の秋。

そして今日、グラント採択の連絡が来た。トータルでは8%の採択率だったらしい、ということは12.5倍の競争率。Reviewerの平均評価点も1から5(1が最高)のうち1.5という高得点!

全体で$750Kを2年間で使うというもので、アカデミアのパートナーもいるし、潤沢といえるほどのものではないけれど、それでもこの特定の目的のために使える予算がついたというのは大きなこと。グラント獲得というのはこんなに嬉しいもので、みんなが一喜一憂する気持ちが初めて実感できたよ。

投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2014年3月6日(木) 00:42