今日は香港に移動しました。
来たときは、香港空港から深圳の目的地まで、イミグレーション含めても乗り合いシャトルで1時間くらいで着いたのですが、それがいかにラッキーだったかを痛感することになりました。
今日は時間にも余裕があったのと、行き先が空港ではなく香港の中心部なので、電車を使う通常のルートで行ってみようと思いました。でも重い荷物があるときは、これはあまりいいアイデアではないようです。さらに、もしかしたら日曜日だったせいなのかも知れませんが、ものすごい数の団体ツアー客の大群に飲み込まれ、わけがわからないうちに、自分がどこにいるのかわからないという事態に陥ってしまいました(笑)。
ここに及んでも心の中ではまたブログネタデキタとつぶやいていたわけですが、正直今日中に目的地にたどり着くにはこの先どんなオプションがあるか、ちょっと真剣に想定し始めた瞬間もありました。
今地図を見直して、最初に大きな間違いを犯したことに気づきました。深圳のホテルからタクシーで皇崗(Huang Gang)口岸へ向かったのですが、これが違った。多分福田(Futian)口岸というところに行くべきだったのですが、場所としてはそこが福田口岸だと思い込んでいたので、その後自分の中で混乱することになりました。いずれにせよ、このあたりはGoogle Mapもかなり不正確なので、細かいところはわかりません。
ともかくこの深センを出るイミグレーションの場所に着いたときに、いきなり後悔。ペデストリアンデッキみたいな感じでいったん2階に上がらないと建物に入れないのですが、どう見渡してもエスカレーターが動いていないのです。多分スーツケースなどを運ぶためと思われますが、階段の端がスロープになっています。そこを使ってスーツケースを押しますが、なにしろ階段と同じ傾斜なのでかなり大変。その後下りもあり、こちらはもっと大変でした。しかも気温は28度とかそんな感じ。
最初のイミグレーションは中国出国。混んでいたので時間はかかったものの問題なく済みました。その後シャトルバスで香港側に移動し、今度は香港入国。ここも激混みでしたが、途中で目にしてさっとつかみとったフォームを見ると、最初に香港に入るときに機内で記入したものと同じだったので、一応記入しておいたらやっぱり必要でした(単独の旅行者には誰も教えてくれません ^^)。中国人はこれ必要ないみたいです。
香港に入ってしまえばそこは落馬洲のはずという、私の勝手な誤解のせいで、あると思ったところにMTRという電車の駅がなく、シャトルバスは1回だけ乗ればいいはずだと思っていたのに、誘導されるままもう一回乗せられて、それを降りてもMTRの表示が見当たらず、完全にわけがわからなくなりました。
そのあたりの係員に聞こうにも、早口の現地語(マンダリンなのかカントネーズなのかさえわからない)でたたみかけられるだけ。ドメスティックなツアーの添乗員にはいくら話しかけても無視されまくり、私の周囲を囲むドメスティックな団体ツアー客たちからも完全無視。MTRの駅はどこ?と路線図を手にさまよっていると、そのうち共産党の資料みたいなものを配っていたふたりのおばさんが親切に対応してくれました。身振り手振りと筆談で、道の向こう側に止まっているK78という路線のバスに乗れば、一つ目が上水という次の駅で、電車に乗れるはずということがわかりました!ありがとう共産党のおばさんたち!
それにしてもこのバス、小さい上にいったい何10年前の型なんだという感じの、超ローカルな路線バスです。SFベイエリアでさえ10年以上住んでいて一度もバスに乗ったことがない、言葉のわからない外国人が乗るようなものとは思えません(笑)。座席や通路が狭くてスーツケースがほぼ完全に通路を塞ぎ、しかも手でしっかり押さえていないとブレーキやカーブのたびに通路を走ってしまいます。一つ目という話でしたが、実際には途中で次々に乗客を乗せていくじゃんかよ!ww
このあたりが本日の不安の最高潮でしたね。本当に上水駅に着くのだろうか?こんなローカルなバスで、わけのわからないところに行ってしまったらどうなるのだろうみたいな。でも少なくとももう香港エリアに入っているのだから、最悪でも今から約24時間後に香港空港を出る飛行機に乗ってさえいればOKなわけで、それほど深刻なわけでもありません。時間に余裕があるというのはつくづく大事ですね(^^)。
しばらく走ってどうも上水というところに着いたようで、みんな降ります。もう香港に入っているのですが、私はつい財布から中国の10元札を出してしまいました。でも運転手さんは何も言わずにお釣りをくれました。よかた(^^)。
降りた場所は、お店がたくさんあって、地方都市のそれなりな繁華街の雰囲気。ところが電車の駅らしいものは見当たりません。バスに乗っている間に考えたのですが、こうなったらもう電車にこだわらず、バスを降りたらタクシーを探して一気にホテルまで行こうと思いました。幸いタクシーはたくさんならんでいたので、ホテルの住所を見せました。ところが香港中心部の九龍(Kowloon)エリアだとわかると、手を横に振り、そんなとこまでは行けないと言います。どうもタクシー会社によってテリトリーみたいなものがあって、長距離がOKなものとそうでないものがあるようです。
タクシー作戦あえなく崩壊。それではということで、MTRの路線図を出し、この上水駅はどうだというと、それならOKとのこと。つまりタクシーで行ってもおかしくないくらいの距離だったようです。実際にはワンメーター(14.5HKドル)で着いたのですが、着くなり運ちゃんメーターをピピピピピと進めて(笑)はい20HKドルですと。それでも3-4USドルくらいですし、今度こそ間違いなく駅なので、喜んで20HKドル渡しました。もしかしたら駅の北口から南口に移動しただけだっだのかも知れませんが、目的を達することが何より大事です。
電車の切符の買い方とか細かいことは省略。とにかくようやく無事、目的の電車に乗ることができました。
この日最後のチャレンジは、紅磡(Hung Hom)という駅に着いてからホテルまで。おそらく1kmちょっとくらいなので、普通なら歩けるのですが、重いスーツケースがありますから、できればタクシーを使いたいなと。ところがこっち側と思って出た出口はとなりの大学キャンパスに直結していて、見渡してもタクシー乗り場がありません。
おそらく駅の反対側に戻らないとタクシーはいないのでしょう。仕方ない、ここからなら1キロないくらいだろうし、えーい、もう歩いてやる!と決心。大学キャンパスを抜けて、地図をみながらてくてく。上り坂とかは平面の地図からはわからないのでちょっと余分に疲れましたが、午後2時過ぎ、汗だくになりつつようやく目指すホテルに到着!
直線距離にしたらおそらく30 kmくらい、道のりでもせいぜい50 kmくらいだと思うのですが、なんだかんだでトータル4時間ほどもかかってしまいました。
今は夜ですが、この後のことは、昼間重い荷物を持って、個人的には八甲田山にも匹敵するのではと思えるほどの行軍を終えた後では、まったく書くに値しません。後で気分が乗ったら写真を載せます。ということで、出張最終日は香港のホテルでも見られるNHK Worldチャンネルとともに更けていきます・・・。
追記:以下香港でのスナップ。泊まったホテルの周辺です。
やっぱりこういうのちょっと気になってしまいますよね(笑)。
これはホテルの裏の路地
香港のセブンイレブンはかなり日本的。というかスナック菓子はどこでもかなり日本的。
私が乗るUA862便のB747。かわいいww
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