最近積極的にじいさんが散歩に行こうよと言い出します。 特に週末。 この夏ず~っと冬眠していたかのようなじいさんが今頃になって穴ぐらから出てきた感じなのです。 夏中 散歩に誘ってものってこなかったのに。
理由があるのですよ。 ご近所の家族名簿を作るのにはまっているのです。
きっかけは1999年 角に住んでいるおばあさんからご近所の家族名簿を頂いたのですが、それから12年も経ち住人の入れ替えもかなりあったし、おばあさんも最近は更新する気持もなくて、うちのじいさんが役を買って出たわけです。 私達が住んでいる通りとそれに交差する2つの通りと3つの袋小路に住む住人の家族名簿作りです。 これは意外と便利なんですよ。 例えば斜めお隣の方とお話をしていて子供さんの名前を知っていたら
「XXちゃんは元気ですか?」とか
「今年は卒業ですね」とか
言えるでしょう。 アメリカ人は個人の名前を覚えることを大切にしますから。 でも私は全然駄目です。 記憶力が悪くて。
会った方に名簿を渡すととても喜ばれるのでじいさんも嬉しくなっちゃったんですね。 ですっかり名簿を作るのに使命感を感じているのです。 近所を散歩するでしょう。 週末は庭先に出ていたり歩く人が多いので立ち話をするわけですよ。 欲しい方には名簿を渡すのと同時にその方の情報も得るわけです。
勤めている会社の名前や職業を言う人は一人もいません。 そのあたりはちょっとアメリカらしい。 でも昨日珍しく名刺を渡した方がいましたよ。 名刺を見るとFBIエージェントでした。 ちょっとびっくりしましたね。 普通こういう職業こそ内緒と思っていましたから。 「載せていいのか」って確認したら、載せて欲しいということでした。 どうせネットに自分の情報はかなり出ているからご近所名簿に載せたってどうってことないって言ったそうです。 退職したら市長に立候補したいとか。 成る程な。
兎に角理由が何であれじいさんが又歩き始めたのでめでたしです。 ただね、 ちょっと困ったことも少々あります。 住所録がカバーしないルートを歩きたがらないのですよ。 私は嫌ですよ。 毎回 3つの袋小路を歩くなんて。
それとね
夕方 台所でアップルソースを作っていたら我が家の前を散歩しているご夫婦にじいさんが話しかけているのを見たのです。 「3週間前にお話しましたよ」 なんて言われているのが聞こえてきました。
はぁ~ じいさん 3週間前に話した方を忘れているんですね。 これも困ったものだ。
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