パリで開かれている、European Society of Cardiology (ESC) 2011 Congressという学会で、こんな結果が発表されたようです。

チョコレートをたくさん食べる人は、食べない人と比べて脳梗塞と心疾患のリスクがそれぞれ37%と29%下がるのだそうです。これは合計7つの調査の結果をまとめた、いわゆるメタ解析の結果ですが、その対象になったのは実はほとんどが白人。ひとつだけがヒスパニックとアフリカンアメリカンを含み、ひとつだけがアジア人を含んだものと。

チョコの種類は問わないそうです。ダークでもミルクでもホワイトでも、バーでもドリンクでも何であれということです。今回の結果では、取りすぎは悪いということはなく、最も多く食べる人がもっとも上記疾患のリスクが下がるのだそう。

さらに男性の場合は糖尿病のリスクが増加するのに対し、女性の場合は糖尿病の発症との相関は認められなかったそうです。

チョコレートのこうした効果は以前からも言われていたそうですが、これまでとは異なる母集団で同様な結果が得られたということらしいです。

この理由として研究者らは、チョコやココアに含まれるポリフェノールと、NO(一酸化窒素)の生物学的利用率の増加(どこからくるNOのことを言っているのかよくわかりませんが)によるものと考えているようです。

もちろんこれは、チョコレート摂取量というたったひとつの断面での解析であって、他のお菓子とかアルコールとかタバコとかいったファクターはまったく考慮されていないので、だからチョコをたくさん食べるべきだという結論に直結するものではありませんが、まあちょっとした話のタネということで。

投稿者: A-POT シリコンバレーのバ... 投稿日時: 2011年8月29日(月) 21:05