子供の頃の枝豆は無骨で毛が生えていてあの塩気をまとった豆の旨みっていうのは独特の記憶、
父親の側でナイターを見ながらとか 暑い夜、お客さんに供した物を傍らに座りつつ失敬して怒られたりとか、かまえた雰囲気なんてものは一切ない風景の中にあった枝豆、ふと品書きに由緒ありそうな枝豆を見つけてお願いしてみた なんだかあの頃の枝豆も出世したみたいですね
夏の夕方、枝豆を茎から鋏で切り落とすことを言いつけられて面倒で嫌だった想いも月日流れてみればそんなに悪くなかったとナイター、プロレス、夏花火、興奮事が多々ある中、何気にいつもふっとそこにあったようなものが今とても、とても
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