昨日ここに書いたが、YouTubeが復活してくれたので、先週の独立記念日にWashington DCに行って見てきた花火のレポートを書いた。ビデオはYouTubeに載せたが、20分弱のものを前後半に分けた。まあ、花火自体は奇麗だったし、よく演出できていた。また、デジカメ技術の向上で、私のような素人でも三脚を使えば奇麗なビデオが取れるようになった。しかし、今回の花火に満足だったかというとそうではない。やはり20分という時間はあまりにも短い。今回はWashington DCの観光もしたが、基本的には花火が目的だった。片道8時間のフライトと、2泊してまで行って見るには、やはりボリューム不足で満足できない。花火の時間が短い第一の理由は、7月4日という独立記念日の日程がある。夏至が終わってすぐなので、昼がやたらと長い。しかもアメリカはほとんどの場所でサマータイム制を取っているので、夜9時にならないと暗くならない。これでは日本のように1時間も1時間半も花火を打上げ続けることはできない。また、アメリカのように1年の中で花火が上がる日が全国的に決まっている国では、1年に1回しか見られない。これはこれで「その国の花火の文化」であることは間違いないのだが、花火マニアにとっては困った問題である。私のPyroWebの花火見物記を見てもらったら分かるが、2002年にアメリカに移住してからは、年に1回か2回しか花火を見るチャンスがない。日本に居た頃の夏には、それこそ日本中を旅して「花火のハシゴ」ができたのだが、そんなことはアメリカではできないのだ。Fireworks to Die ForTo Die Forは「このためなら死んでもいい」、転じて「極上の」という意味がある。「これを見たら死んでもいい花火」。アメリカに住んでいる以上、この国の極上の花火を見てみたい。しかし、毎年7月4日に同時に花火をやる国では、1人であれこれ見ることはできない。少なくともWashington DCの花火は「極上」とはほど遠いものだった。時間はともかく、もうちょっと球数が多くてもよかったのではないか?もう一度見に行こうとは思わない。来年はもっとウェブで下調べして、よりよい花火を探してみたい。「これを見たら死んでもいい」という極上の花火を求めて、アメリカを旅するのはいい。でもこれは、毎年1回、7月の頭に限られてしまう。しかし、そのおかげで長生きできそうだ。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2009年7月7日(火) 23:52