"Red Azalea" をやっと読み終わった。コスコの雑誌に紹介されていた本で、中国の文化大革命を生き抜いた女性, Anchee Minの自伝。驚いたことに、アメリカに1984年に移住するまで全く英語ができなかったという彼女。この本が出版されたのは1993年。10年弱の間に、本を執筆できるほどの英語力になった彼女の努力は並大抵のものじゃないと思う。共産党一色の中国で育った貧困の幼児時代、親元離れて強制労働生活を送った苦難の10代、そして毛沢東婦人の北京オペラの主役に抜擢されつつも、歴史の悲劇に包まれた20代。そして27歳の時に自力で中国からアメリカにやってくる。著者の力強い語り口に、この三日間本を置くことができなかった。時には息が詰まるようなストーリーに、絶望感を覚えたほど。でも、Youtubeで彼女のインタビューを見つけ、彼女の存在感と明るさにびっくり。「本当は最近トレーニングを受けていないから、皆さんの前で歌うなんてとんでもない話なんですけど、どうせ皆さんにはわからないから(中国語が?)、what the hell!" とインタビューの途中で歌を歌いだしたビデオもあった。そして、なんと私の住む街の図書館に10月にやってくるとのこと!著者に実際に会えるなんて、今から楽しみだ。実際にお話しする機会があったら、何を聞こうかなぁなんて考えてみたり。それまでに、彼女の本(他に6冊ある)も読破したいけど、無理だろうな~。この本があまりにもヘビーだったので、また同じ心境になるような本はしばらく読みたくないんだけど。。。
投稿者: Motokos Diary 投稿日時: 2010年8月18日(水) 00:37- 参照(167)
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