日本からの出張者が中華を所望した時に、連れて行く店のひとつがここ香港フラワーラウンジ。前回はここでカエルを食べました。この店、海鮮系中華レストランで、店内の水槽でイキの良いエビ・カニ・タラ・ロブスター・アワビなどを見ることができます。毎回、この店に来るたびに、メニューの1ページにある海鮮お勧めメニューを垂涎の思いで眺めては、次のページをめくるのでした。というのも、海鮮お勧めメニューのページに並ぶ魅力的なメニューは値段も張るためオーダーするのを躊躇してしまいます。唯一値段がついているのが、Drunken Prawn(酔っ払いエビ)。1パウンド(=450g)で50ドル。そのほかは、タラを蒸したもの、ロブスターやミル貝、アワビの料理名が並ぶけれど、どれも時価。今までに何度か値段を聞いたことがあるけれど、どれも一品で$50以上はするようなものばかり。だから、「これとかいいね!」とか言いながらも、皆で相談していると、いつの間にか中華の定番メニューに落ち着いているのでした。が、今回は違う!今回、同席している出張者は、同期入社で、全員気心が知れた仲。思い切ってDrunken Prawnをオーダーしてみました。このDrunken Prawn、どんなものが出てくるか全く想像がつかなかったのだけれど、その調理方法も一風変わっていました。まず、ウエイターが土鍋を我々のテーブル脇に持ってきました。蓋を開けると、そこにはまだ元気にピシャピシャ跳ねているエビが12,13匹ほど入っています。
この土鍋に、お酒を注ぎ、そのまま20分ほど蓋をして置いておきます。何のお酒だったかは分からないけど、中国酒のようでした(紹興酒?)。
頃合を見計らって再びウエイター登場。蓋を開けると、酔っ払ったエビたちはもうグロッキー状態。ウエイターは見るからに雰囲気のある小さな怪しげな坪を取り出し、そこから無色透明な液体をそのエビたちの上に振りかけます。そして、ウエイターはその液体に火を着け、我々のテーブル脇で調理がはじまります。両手にお玉を持ち、この土鍋の中でエビを炒めます。
はじめは炎は小さかったのだけれど、だんだん鍋全体の温度が上がるにつれて、炎も大きくなっていきました。はじめの青く透き通った炎は写真に撮りにくかったけど、最後には炎も赤くなっていました。
最後に、パクチーとニンニクが土鍋に入り、ささっと炒めたら完成。土鍋から皿に盛られてテーブルに置かれたときには、まだ炎が出ていました。隣のテーブル客もこのパフォーマンスに釘付けでした。さて、肝心のお味です。言わずもがなですが、強烈にアルコールの香りがエビに染み付いています。これは酒がダメな人は食べられないでしょう。時折、そのアルコール臭が鼻腔をツーンと突いてきます。エビのボディはちょうど良い火加減でプリプリな触感ですが、ニンニクもパクチーもアルコールに負けてしまっていたようにも感じます。フレッシュなエビの触感は楽しめましたが、エビだけを食べるとするなら、正直、期待したほどに美味しくは無かった…。でも、テーブル脇で調理をするこのプレゼンテーションは面白かったし、酒好きにはたまらない一品かも。どうやら、このDrunken Prawnは、アペタイザーとしてサーブされる一品のようで、これが出てくるまで、スープを除く他の品は全くサーブされませんでした。その間、我々もビールを飲んでDrunkenになりつつありました。この日は、フカヒレスープからはじまり($12/person)、Drunken Prawn、北京ダック、麻婆豆腐、トウミョウの炒め物、そして、福建炒飯で〆となりました。どれも美味かったです。北京ダックは2waysなるものをオーダーしたところ、想像していた北京ダックの他に、そのダックの身をミンチにしてレタスに包んで食べる一品もサーブされました。これがなかなか美味かった。食事の時に飲んだ紹興酒。2種類あるというので、20年もの(高いほう)をオーダー。これが口当たりが滑らかで、すうっと喉を過ぎていきます。以前は紹興酒なんて飲めなかったのに…。
また食べ過ぎた夜でした…
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