今日は何とか8時前に起きて、9時(西海岸時間6:00!)には会場へ。無事名札をもらって、まずポスター会場へ。まあ予想通りというか、まだ全体の半分も掲示されていませんでした。自分の場所を見つけて、さあ荷物を置いて・・・と思ったら、いつのまにか後ろから女性数名が私を追いかけてきていて、「Excuse me」と。いきなり何事かと思いきや、「push pin(画びょう)余分に持っていませんか?」(笑)。こんなこともあろうかと(笑)、というわけではないのですが、私はケースごとたっぷり持ってきていたので、返さなくていいからねーと気前よく分けてあげました。彼女たちはすでに何個かはゲットしていたけどまだ足りなかったようです。ポスター発表者への指示として、画びょうは学会側では用意しないので各自持参することと書いてあって、さらに画びょうは飛行機内持込禁止なので、荷物はチェックインすることとまで丁寧に書かれていました。このために私は、持ち込み可能なサイズのスーツケースであるにも関わらずチェックインしてきたわけです。まあいずれにしても忘れがちなアイテムなのですが、あの人たちは忘れてたのか、ちゃんと指示を読んでいなかったのか、多分後者かな(笑)。もうひとつ笑えたのは、ポスターのサイズの指示をまったく守らない人がけっこういること。今回のは縦 112 cm、横 114 cm と、こちらにしてはやや小さめなのですが、縦はまだしも、横が大幅にオーバーしていて、となりがまだ貼られていないのをいいことにとなりの人のスペースを著しく侵害している人をけっこう見ました。すると後からとなりの人が上からかぶせて貼ってたり(笑)。まったく指示を読まずに自分の好きなように作ってきたのでしょうか?それともどこかよそで発表したものをそのまま持ってきただけなのでしょうか?これはどちらも普通は考えにくいような気がしますが・・・。それにしても会場のPalaice des Congres、ラスベガスやワシントンDCのコンベンションセンターなどアメリカで大きなものは見慣れてきたつもりでしたが、さらに輪をかけて無駄にでかいような気が・・・。私の発表時間は明日なので、今日はひととおり他の人のポスターを見て回って、お昼にしました。モントリオールの特徴のひとつは、フードコートが非常に多い!地下街が発達しているせいもあると思いますが、あちこちに大きなフードコートがあります。同じような店も多いのですが、なかなかそそられるものもあり。まあジャパニーズはちょっと・・・ですけど、どこもけっこう並びますね。お昼時は大混雑。さすが大都会。午後は特に聞くべきものがないので、観光と思ってたんですが、あいにくの雨と強風。とりあえず比較的近いしお約束ともいえるノートルダム大聖堂(Basilique Nortre-Dame de Montreal)へ。本当に大きなホールで、サイドに並ぶ美しいステンドグラスの数々や、青を基調にした繊細な照明の中に浮かび上がる正面のキリストの像などが、思わず息を呑むような雰囲気でした。
この天気では外は歩けないと思い、ためしに地下鉄に乗ってみて、ぐるっとまわってオレンジラインからグリーンラインに乗り換えてダウンタウンといわれるMcGill(マギル)へ移動。別にショッピングの趣味はないのですが、駅から続くデパートのようなショッピングセンターの中を歩いていると次々に現れるフードコートが楽しく(笑)、多少歩き回ってみました。平日の日中でもかなりの人が歩いています。さすが大都会。観光客もある程度はいるのでしょうけど。私が勝手にモントリオールをひとことでまとめるなら、3Dな町。非常に立体的な構造をしています。全体に山側からセントローレンス川(Fleuve Saint-Laurent)に向かって斜面になった土地に、広大な地下街を作っているので、ひとくちに地下といっても階層構造になっていて、高さ調整のための短いスロープや階段、エスカレータがたくさんあります。さらに地下鉄が走り、フリーウェイも町の中心部で地下を通っていたりします。行き当たりばったりのカフェで休憩しつつ、あらためてホテルでもらった市街図を見ているうちに、ああっ!と気がつきました。地元の人から見たら今頃わかったのかよと思われるでしょうが、この市街図の中でいくつかの大きな建物だけが水色で記され、それぞれ水色の細い線で結ばれています。これらの建物(主にショッピングセンターやホテルなど)には地下街があり、それぞれ通路(トンネル)でつながっていたのです。なので、これらの通路を使えば、嵐だろうが吹雪だろうがかなりの距離を地上に出ずに歩いて移動できるということです。この地図で見ていただくと、水色で示された施設の中のピンクの部分が地下街になっていてつながっているというわけです。帰りはMcGillから真下(南東)に向かってSquare Victoria駅近くまで実際に歩いてみましたが、よくできています。それと同時に、あちこちで目にしたこのような案内図の意味もわかりました。各施設がモジュールのようになっていて、それぞれが地下で接続されています。そしてあなたが今いるのはココですと。
冬が長いことから発達した見事な地下街。町全体に勾配があるので歩く向きによってはちょっときついですが、なかなか楽しいです。夜は同じ会社から参加しているVPとその知り合いの方と、ホテルのコンシェルジュおすすめのステーキハウスで18オンス(!)のリブステーキをいただきました。ケミストにとってはかなり場違いな学会なのですが、明日はもうちょっとまじめに参加する予定です(^^;)。
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