今日(11月4日)はアメリカの選挙の日であった。Obamaが勝った大統領選挙の他に、州によって知事や上院議員、下院議員などの選挙があり、さらに住民投票などもついでに行われたりする。選挙の開票番組を見ていたが、アメリカの開票は実にいい加減。基本的には州ごとに1位の候補を選んで、その人に選挙人(delegates)がすべて振り分けられる。つまり、全投票100%をとっても、51%取って僅差勝ちをしても勝ちは勝ちなのである。この「オールオアナッシング」という特性が、選挙自体をいい加減にしている。例えばCalifornia州では民主党が強いので、割当てられた55票はすべてObamaに行くことは分かっている。だから、選挙も終盤になると「行く必要ない」Obamaも「行っても無駄」のMcCainもCaliforniaには来ない。もっと接戦になった州に行ってその州を取ろうとする。それでもちゃんと投票に行くアメリカ人は偉い。またアメリカには時差がある。NYなどの東海岸から、一番西にあるアリゾナ州までは6時間の差がある。となるとふつうならアリゾナの投票が終わるまで開票を待つべきなのだが、そんな配慮はない。東海岸の方の州で夜8時(投票締め切り)になると同時に開票が始まってしまう。その時西海岸ではまだ夕方の5時だ。前回(2004年)は、Washington、Oregon、Californiaが開票する前に、Bushの勝利が決まってしまった。今回はObamaが有利に進めていた。西海岸の4州(上の3つ+Nevada)が開票する前に、Obamaは過半数の270(投票人の数)の一歩手前であった。西の州は民主党が強いのでもうObamaが勝ったも同然である。西海岸が8時になり、投票が閉め切られると、数分後には「Obama勝利」と出た。え?ちゃんと開票したの?場所によっては電子投票みたいなのをやっていて、投票締め切りと同時にカウントできるのかも知れない。でも、州全体でやっているはずはない。手書きやマークシートみたいな投票をやっている地域もある。現にMissouriとかNorth Carolinaといった州では接戦になっていて、未だ(西海岸時間で12時前)に結果が出てない。それでもMcCainは負けを認めたスピーチをしたし、Obamaは勝利スピーチをした。こうなるとMissouriとかNorth Carolinaの開票はする意味がなくなってしまう。選挙によって違ってくるのだろうが、重要な州とそうでない州の差が結構あって、よく考えると「1票の重み」が住んでいる州によって異なる。「アメリカではこういうものだ」と思っているのか、あまり問題にはならないようだが。

投稿者: Silicon Valley ... 投稿日時: 2008年11月5日(水) 01:00