結婚式結婚式は塩竈神社で挙げました。結婚式当日は、前日まで降った雪もあがり、カリフォルニアのような雲ひとつない青空の下での挙式となりました。境内に残る雪を見ながらの式もなかなか風情があって乙なものでした。塩竈神社での式は次のような形で進みました。僕の父や他の年配の列席者にとっても、ちょっと変わっているように映ったようです。まず、両家が拝殿にあがるのですが、正面向かって右手側の部屋に新郎親族および新郎が、左手側の部屋に新婦親族および新婦が、お互いに向き合うように座りました。新郎新婦は、はじめから隣り合って座るのだろうと思っていたのですが、違いました。二人は離れて、それぞれの家に分かれて着席です。その後、神主による祝詞奏上(のりとそうじょう)をはじめとするイベントがあり、新郎新婦は三々九度の杯を交わすのですが、この三々九度の杯も、新郎・新婦は離れたままの自分の席で行い、巫女がその間を行き来してお酒を注いでくれました。ところで、歴史ある神社だけに、鴨居が低くてちょっと大変でした。何せ、僕が立つと顔の目の前に鴨居があるので、目の前で何が行われているか全く見えず…。仕方ないので、立ち上がるときは膝を折って立っていました。三々九度のあと、新郎新婦が誓詞を読み上げます。新郎新婦は祭壇の前に出てきて、二人で誓詞を読み上げ(読み間違えて危うく噴出しそうになったりしたけど、それは置いといて)、それが終わると、ちょっとびっくりなことに…新郎・新婦は二人揃って、新郎側の席に帰されたのです。どこかのタイミングで二人一緒になるだろうとは思っていたけれど、こうやって、誓詞を読み上げたあとに、新婦は自分が今まで座っていた側から、新郎側の席へと移動となりました。これって、どうなんでしょう?演出としては、今まさに、新婦が新郎の家に嫁いだことをあらわしているのでしょう。今の時代にはちょいとそぐわないような気もしますが…。もし、これが婿を迎える形の式だったら、逆に新郎が新婦側に移動したのかもちょいと気になります。先に、「僕の父や他の年配の列席者にとっても、ちょっと変わっているように映った」と書いたのは、この演出のことです。では、他の神社も同じようなスタイルなのか?というとそうでは無いようです。明治神宮での挙式に参加した人も、香取神宮(あまり知られていないかも知れませんが、僕の実家近くの神社で、非常に歴史のある神社です)で挙式した僕の両親も、親族はそれぞれの家に分かれて着席したが、新郎新婦ははじめから隣り合って中央に座っていたそうです。湯島天神で最近挙式した友人も、新郎新婦は一緒に座ってていたとのこと。ちなみに、新婦は、前に出て誓詞を読み上げた後に突然新郎側席に座らされたわけですが、前もってそうしますよとの説明はありませんでした(意図的かどうかは不明) でも、知らされていなかっただけに、新婦は、心中複雑な気持ちが湧き上がり、涙がこぼれそうになったそうです。でも、ここで涙を流しては新郎側に失礼との気持ちからぐっと堪えたと… 健気です。また、新婦側の親戚には、向こうに行ってしまった新婦を見て涙した人もいたそうで。前もって知らされていたらまだしも、突然の演出だけに、それぞれの胸中に様々な思いが沸きあがったことでしょう。その後、巫女さんが浦安の舞なるものを舞ってくれました。普段聴くことのない雅楽の音色に合わせた、雅な舞も厳かで趣のあるものでした。最後に、塩竈神社の偉い人からお祝いの言葉をいただきました。曰く、紀元節の今日(挙式した建国記念の日は、神武天皇が即位した日=紀元節)式を挙げたというのは本当にめでたい!!とのことでした。塩竃神社が奉っている祭神も日本平定に貢献した神話の神様なだけにその辺の関連性もおっしゃられていました。ところで、この式の中で、僕たちは指輪交換はしませんでした。実は、相方がサンフランシスコにいるうちに、結婚指輪を探して何軒か回ったんだけど、気に入ったものが見つからず。そうしているうちに相方が日本に帰国。また、神前式では指輪交換はオプション。だから、一応、指輪交換をしても良いようにダミーの指輪($10で購入)を持っていったんですが、相方もそこまでして指輪交換する必要はないってことで同意してくれて、今回は指輪交換は見送りました。個人的には、指輪交換も悪くないけど、やっぱ神前式では三々九度でしょう!こういったイベント事にお酒が欠かせない日本って、良い国ですよね。三々九度で飲んだお酒も美味しかったし。相変わらず酒の話になってしまいましたが。

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2008年3月4日(火) 09:00