シリコンバレーで戦う決意を固め、2004年初夏に脱藩してから3年半の月日が流れた。振り返ると脱藩した当初、僕はかなりとんがっていた。

自分を証明してやる
絶対に成功してやる

今思えば、「え~、○○社なんかに転職するのか」と10年近く勤めた会社の一部から言われたのがとても悔しかったのだと思う。キャリアパスを考えて選択した道。将来やりたいことを実現するための道。それを否定された気がして絶対に見返してやると息巻いた。

今思えば、自分が信じた道を突き進めばいいだけであって、周囲の雑音に惑わされる必要はなかった。当時は若かった。若さゆえのパワーと情熱を制御できないまま、仕事に思いっきりぶつけていた分、雑音がすなわち己の人生を否定されたかのように捉えてしまい、敏感に反応してしまったのだろう。

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シリコンバレーで戦う決意をしてから1年が経過した。脱藩当時にどうしても行きたかった、でもポジションに空きがなく行けなかった企業からお誘いを頂いた。自分が描いたキャリアパスの通りになった。

それから2年半。この企業で超多忙な日々が続く。正直大変な時期ばかりであった。でも困難を成長の糧として全てを乗り越えてきた

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最近思う。2007年の自分はとんがっていない。脱藩当時のとんがっていた自分はもういない。自分はもうとんがれないのか、とある意味悲しいと思う時もあった。だけど最近気が付いた。それは決してパワーや情熱がなくなったのではない、年と経験を重ねると同時にパワーや情熱も形を変えてきたのだと。当時はただがむしゃらに走ってきたけど、そのパワーや情熱を今はコントロールできるようになったのだと。

肩の力が抜けて、自然体になれた。思いのままに突っ走るのではなく自分をコントロールしながら冷静に走ることを覚えた。そんな風に成長できた2007年だった。

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2008年。昨年よりも更に大人な成長ができる自分を目指して取り組んでいきたい。

投稿者: シリコンバレー発 脱藩組の挑戦 投稿日時: 2008年1月5日(土) 13:20