この記事はデイケア狂想曲(Foster Cityのデイケア事情)2の続きです
4月に入ってから、ぴろ太郎は新しいデイケアに通いだしました。このデイケアは企業が運営するデイケアで、全米に数多くのデイケア施設を展開しています。
このデイケア、ラッキーなことにウチの会社の社員には10%割引制度がありました。が、割引後の料金はデイケアNが値上げ後とほぼ同額なので、金額的にはNから移したメリットはありませんでした(むしろ、割引がなければ、より高くなってしまっていた)。
ただ、このデイケアは子供を預かってくれる時間が夕方6時まで。Nよりも30分延長できるという利点があります。また、朝も早くから預かってくれます(朝早くに預けることはないだろうが)。そして、休みが少ない(週末とメジャーな祝日のみ)のは嬉しいところ。
なにより、一番安心なのは、「いつでも見に来て良い」と言ってくれるし、デイケアの他にプリスクールが同じ施設で運営しているためスタッフも多く、常に人の目があるので、おかしなことができないであろうこと。小規模なファミリーデイケア(特にスタッフ一人で運営しているようなケース)だと、家の中は完全密室で何が行われているか分からないという不安は残ってしまうがそういうのはない。
逆に、こちらに移って大変になったこともある。これは良い点の裏返しでもあるのだけれど、子供のミルクは、毎朝、哺乳瓶に入れて持っていく必要がある。僕の知る限り、ほとんどのファミリーデイケアでは、冷凍した母乳を預けておけば、必要なときに、必要なだけ、ファミリーデイケアで冷凍ミルクを解凍し温めて子供に与えてくれる。しかし、この施設では、ミルクを入れた哺乳瓶を毎朝子供と一緒に届ける必要がある。子供が一日三回ミルクを飲むなら、哺乳瓶3本用意してそれぞれにミルクを入れる。離乳食も一食ごとに容器に入れて用意しておく。哺乳瓶や離乳食のコンテナには日付と名前の入ったシールを貼り付ける。
また、毎日、特定の用紙に、子供が朝起きた時間や食事した時間を記載して、それを子供と一緒に渡す必要もある。この用紙には、施設側で、子供がミルクを飲んだ時間やオムツ交換した時間などを追記してくれるので、子供の様子を知ることができて便利ではある。
と、いう訳で、大手企業が運営しているだけあって、運営は非常にシステマティック。しっかりしているから安心な面もあるが、やはり毎朝哺乳瓶数本にミルクを入れたものを持っていき、夕方はそれらを洗い、翌朝には解凍したミルクを哺乳瓶に入れて…という作業はなかなか大変。
朝の慌ただしさは以前よりも倍増。でも、デイケアの透明性があがったのは良いことのように感じる。
以前、ぴろ子が通っていたファミリーデイケアでは、月齢があがると、本を読み聞かせてくれたり、アルファベットを教えてくれたりと、ファミリーデイケアにしてはなかなかアカデミックな内容も盛り込んでいて、とても良かった。こんな風に、ファミリーデイケアでも、とても熱心に運営しているところもあるけれど、そういうのを見つけるのはなかなかに難しい。
- 参照(254)
- オリジナルを読む