サンノゼダウンタウンのAbobe本社ビルでクルクル回っている四つの円板をご存知だろうか? これは、昨年のゼロワン・デジタルアートフェスティバルで企画されたプロジェクトで、この円板の示す暗号の解読者を募集していたもの。 昨日、暗号を解読した二人組みの名前と回答が発表された。 実際に二人が解読に必要としたのは3週間で、昨年の9月には解読に成功していたが、他のチャレンジャーにも楽しんでもらおうと彼らの名前と回答の発表は控えられていたもの。二人はサンノゼの女性とのコミュニケーション術(ひらたくいうと出会い方)セミナーで知り合い、その後セミナーで習得したスキルを実地でためそうとナンパに出かけたがナンパは空振りに終わり、外をトボトボと歩いている時にアドビタワーを見上げて不思議なサインを見つけた。 二人はこれが暗号で解読者を求めていることを知り、協力してチャレンジしようと決意。 向かいの駐車場から7.2秒ごとに変わる1時間分のパターンの写真を撮影した。その後、彼らはこの映像は主催者のウエブサイトでも取得できる事を知り、あとは専ら蓄積したデータの解読に専念した。 彼らはまず、パターンを数値に置き換え、さらにその数値がASCIIコード(コンピュータが文字を処理するためのコード)を使って文字をあらわしていることを発見。 文字を並べてゆくと、ユリシーズの一節が見つかった。これを元に残りのテキストを調べると、1966年の小説「The Crying of Lot. 49 (Thomas Pynchon)」の全文が暗号化されていることが分かった。 二人はこの小説を知らなかったため、解読したテキストをGoogleで検索し、この小説に行き当たったという。暗号のパターンと解法などについて興味のある方は、オフィシャルさいとでどうぞ。San Jose Semaphore
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