じいさんは何をするにしても用意周到ですから準備にとても時間がかかります
ウォーキングの前は20分はかけて準備が始まります
私は待たされるのが大嫌いなので
じいさんが靴を履いて靴紐を結んで先ず外に出てから
「私の携帯に電話してください」と言ってあります
「I am ready/用意できたよ」ってね
電話が入ると私は急いで帽子をかぶって
ファニーバッグを腰につけて2分で準備完了
台所のドアの外には私のウォーキングシューズと中にソックスを入れてありますから
さっとソックスをはいて靴に足を滑り込ませるだけ
外に出るとじいさんとちびが待っているわけです
「さぁ~ 行こう」って
ところがですよ
私はちびのリードを持って道路に踏み出しているのに
時々じいさんは忘れ物をしたように
又家の中に戻る時があるんですね
「だから電話をさせているのに...」と私は不満の声
暫くしてじいさんが家から出てくると
「何をしていたの」とつい苛立った声がでてしまいます
じいさんは「台所の電気を消して来たよ」 と言います
私は心の中で「あぁ~又やった~」
私が台所に居た最後の人
電気を消し忘れたのは誰でしょうね
可愛くないですね~ 有難うの一言も言えばいいのに
じいさんはそれだけ一言
恩着せがましい事は全く言わない
私だったら
「待ちたくないのならちゃんと自分で電気を消してきなさい」
とか
「貴方がちゃんとするべき事をしないから私の準備に時間がかかるのです」
ぐらいは言いそうですけど
じいさんは本当に争いが嫌な人なのです
KYなところがあるので無意識で家族を怒らせることはあるけれど
こういう言い方をしたら気分を悪くさせると知っている時は
徹底して波風を立たせない言い方ができる
やっぱりじいさんには勝てないばあさん。
私がこんな事を書いている間 今夜も仲良く後の二人
今日も最後まで退屈なお話を読んでくださいまして有難うございました。
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