最近戦争の記事を読むと心が沈んでしまいます。闇の中にどんどん入り込んでいるような気持ちになります。去年の12月オバマ大統領が3万人の追加派兵を発表して以来、現在7万人のアメリカ兵と3万人の連合軍がアフガニスタンに居ると聞きます。 今朝記事を読むと「死の谷」と呼ばれているKorangalの基地を閉じることが決まったと書かれてありました。 重要な場所だそうですが、アメリカ兵の犠牲が大き過ぎる割にはKorangalを制覇する見通しも立たないからだそうです。 それより地域の住民をタリバンから守ったり、学校を建てたり、病院を作る方がアフガニスタン人の心を掴めるという戦略(COIN Doctrine) に移行しているとか。 2005年アフガニスタンのカンダハールに近いSenjarayという町にカナダ人が学校を建てました。 一時は3000人の子供達が通ったそうですが、タリバンによって窓が壊され、爆弾が仕掛けられ2007年には閉校となりました。 2009年、そこに今度はアメリカ人が来て学校の再建を始めました。 一年かかってやっと近いうちに開校されるようです。アメリカに何をして欲しいかと住民にたずねると町の長老が2人、灌漑用水路を作って欲しいという。 そこは長老2人が所有する土地でありました。 アメリカ人と一緒に仕事をするとタリバンから殺される危険があります。 長老2人はアメリカから支払われる費用の50%をタリバンに支払うという条件をタリバンから取り付けて工事は開始されました。 タリバンの許可なしでは用水路が出来ないのです。一年後にアメリカは撤退するのでしょうか。用水路は残るでしょう。開校した学校が続くのでしょうか。このままアメリカは全く先の見えない絶望的な戦争を続けるのでしょうか。連合軍が去った後、今後のアフガニスタンとパキスタンの国境はどう変るのでしょうか。知識層や富裕層が見離した国に連合軍はパペットのような政府を作り、撤退後は又無政府状態に戻るのでしょうか。世界はもっと危険になるのでしょうか。 にほんブログ村 シニア日記ブログへ今日もご訪問有難うございました。

投稿者: カルフォルニアのばあさんブログ 投稿日時: 2010年4月19日(月) 22:37