会社帰りにどこかで軽く晩飯を食べていこうとしたが、もう午後10時。この時間になると開いている店は限られる。客がいればまだ開いている可能性があるかもと「らくに」に行ってみる。"Open"のネオンがまだ灯っていた。ラッキー、とドアをくぐる。

客は2組ほど。アメリカ人の夫婦と中国人の女性3人組。
以前はほとんどが日本人客だったけれど、最近は日本人以外が多くなっているみたい。らくにも変わった。

奥のカウンターに座って、マスターと女将さんに挨拶。らくにの暖簾をくぐるのは久々。客層は変われど、お二人は変わった様子もなく、相変わらず飄々としている。午後10時ともなれば、もう閉店の時間。先客ももう食事は終わって会計を済ませているし、マスターと女将さんもちびちびと日本酒を飲んでるし。ブラウン管にはいつものように誰が見るでもないゴルフの映像が流される。

時間も遅いし、ビールで喉を潤して、軽くご飯もの食べてサクッと帰ろうと思っていたのだけれど、なかなかそうは行かないのは、らくにの魔力か、酒の魔力か。まずは、この日のお勧め、イカ刺しと、そのゲソをイカのワタで炒めた一品を頂く。ちょいと遅れてやってきたBG*氏も隣に座りビールを流し込む。

このイカゲソがまた美味かった。ぷりぷりのゲソとちょいと渋めのイカのワタ。なんでイカのワタが美味いって感じるのだろうね。ほんと不思議。イカワタとなれば、日本酒にスイッチするのも必然。そして、つまみも追加。

この店のお気に入りの一品は茶碗蒸し。1オーダー2つからなので、複数人で来ていないとオーダーできない。ここの茶碗蒸しは柚子の香りが豊かで、食欲をそそる。

ああ、これこれ、この茶碗蒸しが食べたかったんです。

「先日、サンディエゴの『おおた』って寿司屋で茶碗蒸しを食べたんですが、なんかイマイチで、『らくに』の茶碗蒸しが食べたいなぁなんて思っていたんすよ。」

すると、クニさん、「おおた」には知り合いが寿司カウンターに立っているんだよ。なんて言ってくる。ほんと、It's a small world です。

 サンマテオの、どこどこの店はまだオープンしないのか、とか

 あそこの店は客に訴えられているらしいぞ、とか

 むかし良く来ていた彼(ごまさんのことですよ)はどうしている?とか 

話題も尽きず(ベイエリア界隈のゴシップネタだけど)、酒も尽きず、

こうしてサンマテオの夜は更け、

気がつくと、午前1時。
軽い晩飯の予定が、普通の飲み会になっていました。プチ自己嫌悪。

ま、楽しかったから、良しとしましょう。

こういう店が近くにあるってのは嬉しいよね。あとは、ダラダラと飲むのさえ止められれば…

投稿者: Franklin@Filbert 投稿日時: 2007年7月23日(月) 16:34