"So now I think, 'I cannot change something that happened to me already. But I can change the meaning."(Kim Phuc Phan Thai女史、2009年8月29日、New Yorkにて開催された第21回Annual World Burn Congressにて)ヴェトナム戦争を象徴する写真となった、ナパーム弾による全身火傷を受けて、苦痛にゆがみながら道を走って行く裸の当時9歳の少女。この少女がKim Phuc女史であり、46歳になった今、最近開催された会議での発言であった。「過去に起こったことは変えられない。でも、その意義は変えられる。」なんというポジティブな発想なんだろうと感銘を受けるとともに、この前向きな発想は想像もつかないほどの労苦を一歩一歩乗り越えてきた体験の上に成り立っているような気がした。火傷による神経の損傷がかなりひどかったので、今でもある場所の痛みが火傷の傷跡全体に広がっていくことがあるという。そのような時は健康食をとり、運動をし、前向きで明るい姿勢で物事に取り組むことによって痛みがなくなるという。Phuc女史が言われたことで、僕が更に感銘を受けたのは次の部分だった。"The pain I consider as my protection. It humbles me, and helps me to never take my life for granted," she said. "And to share my story."*  *  *  *  *Phuc女史の発言を読んで、僕も過去に苦しい体験をして何とか這い上がろうと努力を重ねた結果、似たような考えを巡らしたことを思い出した。I cannot change the past, but I have the power to change the future.苦しかった過去をプラスに変えることができれば更に未来は開ける! Phuc女史にそう励まされている気がした。

投稿者: シリコンバレー発 脱藩組の挑戦 投稿日時: 2009年9月10日(木) 08:54