私が今住んでいるベイエリアは地中海性気候である。つまり、夏は乾燥して、冬に雨が降る。夏の間は一滴も雨が降らないので、本当にきっぱり潔く乾燥している。乾燥していると、日当は暑く日陰は涼しい。例えば、ただいまの我が家の外気温は華氏99度、摂氏37度。東京だったら既に死亡だが、クーラーのない我が家でも家の中にいる限り快適。なぜなら室内の気温は77度、25度しかないから。乾燥してると、これだけ違う。空気中の水分の温度伝達力には驚くばかりでございます。そんな地中海性気候における暑い夏の心得としては暑い日は窓を開けないというのが大事。乾燥しているとはいっても、窓を開けたら外気が流れ込んで外気温と室内温が近づいちゃいます。カーテン等あれば、きっちり閉めて遮光し、閉め切った薄暗い部屋で耐える、というのが一番涼しい。(いや、もちろん、クーラーがあれば、それを全開にすればOKですが)。とはいっても、暑い日が続くと、家の構造そのものが熱を持ってくるので、きっちり閉め切っていても、さすがにちょっとつらくなる。しかし、乾燥した気候では、どんなに暑くても、日が暮れてしばらくすると外はすっきり涼しくなる。外が冷えたところで、窓を開けてさーっと空気を入れ替えれば室内も涼しくなる。この効率を上げるにはWhole House Fanなるものがあって、これは天井裏にでかい扇風機を取り付けて、家中の暑い空気をがーーーっと吸い上げて屋根裏から外に排出するのでした。こうすると、一気に涼しくなるらしい。(このfanがあるとクーラーもすぐ効くらしい。うちはどちらもないので伝聞調ですが。)・・・しかし、日本から来たばかりのころは、どうしても暑い日は窓を開けたくなるんですね。これが。閉め切っていてもじわじわと室内の温度も上がる訳で、そこで「きっと窓を開けたら涼しくなるのでは」と思ってしまうのであった。私は、高校生のとき、同じく地中海性気候のオーストラリアはメルボルンにホームステイに行って、そこでホストファミリーと共に、暑い日は閉め切った薄暗い室内でじーーーっと耐える、という訓練を積んであったのでなんとか最初から対応可能であったが、時々日本から来てる人が夏の暑い日に窓を全開にしてるのを見かけまする。それ暑いんですけどねぇ・・・・。人間慣れを克服するのは大変だ、というお話。
投稿者: On Off and Beyond 投稿日時: 2009年6月27日(土) 17:23- 参照(358)
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